【あんスタ】貴方の愛を求めます５【朔間零】 (ページ24)

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夢ノ咲学院に到着し、零が待っているという食堂へ行く途中だったA。

しかし今、なぜか昔の知り合いに見つかり、Aの意思とは無関係に引き摺られている。

『あの……そろそろ解放してくれないかな？

私、この後用事が……』

「ぼくと会えたこと以上に大切な用事なんてないね！

久し振りに会えたんだし、いつまでも無粋な顔をしていないでもっと喜ぶといいね！」

『相変わらずだね、日和くん……』

Aの腕を掴んで引き摺り歩いているのは、元『fine』に所属していた一人である巴日和。

日和と、もう一人の人物とでよくAに世話を焼かせては振り回しており、特に日和はわがままな性格も相まって、昔からAの苦手とする人物だった。

『日和くん、英智くんに呼ばれてるんじゃ……』

「だから今向かってるところだね。というか、そろそろ自分の足で歩いてほしいね！

ぼくの綺麗な腕が筋肉で太くなっちゃうね！」

『……』

Aはそれ以上何も考えないようにした。

そして生徒会室の前でようやく止まると、日和は何の前触れもなく勢い良く扉を開けた。

「こんにちは！遅くなってごめんね、って形式的に謝るね！

さぁさぁ皆さんお待ちかねっ、ぼくが『Eve』の巴日和だね……☆」

生徒会室にいた英智と、『Trickstar』の北斗が唖然とした顔で日和と腕を掴まれ引き摺られてきたAを見ていた。