【あんスタ】貴方の愛を求めます４【朔間零】 (ページ6)

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「菓子はAが、衣装は薫くんが準備しているとして、あとは……」

『提供する飲み物だね』

「そうじゃな。喫茶店ならば、紅茶や珈琲が打倒かのう？」

『ならひとつ、私にアテがあるから任せてよ。

零ちゃんたちは本番の立ち振る舞いの練習でもしてて』

Aがそう言って立ち上がると、零も同じく立ち上がる。

『なに？』

「どこへ行こうとしておるのかわからんほど老いぼれてはおらんぞ。

A、おぬし……天祥院くんのところへ行こうとしておるじゃろう？」

零にそう言われAはギクッと肩をふるわせわざとらしく目を逸らす。

「未来の夫から言わせれば、愛しき妻を傷つけた男のもとへ一人で行ってほしくないのじゃけど……」

「なに？朔間先輩と衣更先生は夫婦だったのか？」

「んなわけね～だろっ！」

『そうだよ。んなわけないから。

じゃあ、みんなで行こうよ。零ちゃんたちの出し物なんだし、どんな紅茶がいいのか自分たちで決めたほうがお客さんも喜ぶでしょ？』

Aがそう言うと、零は納得したように頷いた。

「うむ、たしかにそうじゃな。

さすが我輩の嫁は気配り上手じゃのう～♪」

そう言って大きな犬のようにすり寄ってくる零を「はいはい」と受け流した。