【あんスタ】貴方の愛を求めます４【朔間零】 (ページ42)

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仕事のストレスを発散するように祭ではしゃいだA。

手には綿菓子やらイチゴ飴やらを持って帰るところだった。

「夕飯前によく食べるのう～」

『だって『七夕祭』のこととかで最近ご飯抜いて仕事することも増えたんだもん。

……そういえば、『七夕祭』には『Valkyrie』も出演することになったの、零ちゃん知ってた？』

「ほう、あの斎宮くんがのう……」

『Valkyrie』がドリフェスに出演すること事態珍しいので、零もそれには少しばかり驚いたような反応を見せる。

『英智くんが何か言ったのか、影片くん、何か思い詰めてる感じだったから心配で……』

「ふむ、昼間に話していたのはそういうことじゃったのか。

てっきり、Aが我輩という良い男が傍におるというのに目移りでもしたのかと」

『……でね』

「無視か」

零の発言をスルーして話を続けるA。

『斎宮くんには去年の一件で申し訳ないことしちゃったし、何か力になれるならって思ったんだけど……

でも、影片くんには放っておくように言われちゃったし、下手に手を出さないほうがいいのかなって』

「大丈夫じゃろう。『Valkyrie』はかつて、夢ノ咲学院における「帝王」と呼ばれたユニットじゃ。

斎宮くんがその気になれば、並大抵のアイドルなら為す術無く、彼の芸術の中に取り込まれてしまうことじゃろうて」

『……零ちゃんがそう言うなら、そうなんだろうね』

Aは零の言葉に何の疑いもなく納得したのか、それ以上の不安を零すことはなかった。