【あんスタ】貴方の愛を求めます４【朔間零】 (ページ26)

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『＿＿＿＿とは言っても、都合良く宛てがあるわけでもないんだよねぇ～……』

「ですね……」

Aとあんずは廊下を歩きつつ、協力してくれそうな人を探しに来ていた。

「そういえば、最近朔間先輩と一緒にいるところ見かけませんね」

『あぁ、零ちゃんね。この季節に零ちゃんに頼るのはやめたほうがいいよ。

暑さに滅法弱くて、気を抜いたらすぐ倒れちゃうから。

今頃、空調の効いた棺桶の中で寝てるんじゃない？』

「あの棺桶にそんな機能が……」

そんな話をしながら歩いていると、前方からにっこにこの笑顔を浮かべて手を振りながらこちらへやってくる羽風がいた。

「やぁお嬢さん方。二人仲良くお喋り？俺も混ぜてほしいな～」

『こんにちは羽風くん。今日はちゃんと学校に来ていたんだね』

「あはは、お説教は勘弁ね。

それはともかく、二人とも何だか晴れない顔をしてたけど、何かあった？

俺でよければ話聞くよ～？」

下心が見え見えの羽風にあんずは苦手意識を抱いているのか、先ほどからAの背に隠れるように警戒心を露わにしている。

しかし、Aは好機と言わんばかりに羽風に詰め寄った。

『それじゃあお言葉に甘えて、ちょっと協力してもらおっかな』

「え？協力？」