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「お久しぶりですね〜!俺のこと覚えてます?
って、さすがに数ヶ月ちょっとで忘れたりしませんよね。
でも、会えて嬉しいです!Aさんが外部講師として学院にいるっていうのは知ってたんですけど、なかなか会う機会が巡ってこなくて」
それもそのはず。Aはこの学院に戻ってきてから、学生時代の零以外の知り合いには極力出くわさないようにしていたからだ。
「どうしたんです?もっと喜びを分かち合いましょうよっ!
そうだっ。よかったらこれから、俺たちのレッスンを見に来ませんか?
現役音楽プロデューサーのAさんから見て、色々アドバイスがてらお話もしたいですし♪」
『そっか……つむぎくん、『fine』を辞めた後、別の『ユニット』を組んだんだね』
「あ、そういえばAさんには言ってなかったですよね。
俺、今『Switch』っていう『ユニット』に所属してるんです。
ここにいる春川宙くんと、もう一人、逆先夏目くんと3人の『ユニット』なんですけど」
『え?』
今さっき話していた人物の名前は出て驚くと同時に、過去に自らの手で断罪した元『五奇人』の一人と『ユニット』を組んでいるという話にも驚愕してしまう。
英智と別れた後、一切顔を合せることなくAは卒業してしまったため、話したいことがたくさんあったのだろう。
青葉はAが唖然としているのを置いて、楽しそうに話し続けていた。
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作者名:もぶピ | 作成日時:2022年9月14日 1時