【あんスタ】貴方の愛を求めます２【朔間零】 (ページ31)

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「ふあぁふ……まだ眠いのう～……」

『珍しく早く寝たのにね。よっぽど昨日のライブで疲れてたんだとは思うけど』

「うーん……疲れが抜けきっておらんのじゃろうなぁ。

どうにもやる気が起きんわ……」

気の抜けた声で欠伸をする零。

学校までの道のりが長く感じるほど、お互い昨日の今日で疲れている様子だった。

とくに零は、日差しに弱いという体質のせいか、えらくグッタリしていた。

『もうすぐ学校だからそれまでは耐えてね。

本当に辛いなら、保健室でも軽音部の部室でもいいから午前中はサボっちゃえば？』

「教師側が授業をサボることを推奨してどうするんじゃ」

『零ちゃんなら、一日くらい授業すっぽかしてもすぐ取り戻せるでしょ？』

「無論じゃの……♪」

そんな話をしていると、いつの間にか学院に到着していた。

『それじゃあここでね。ちゃんと教室まで行ってね？』

「うむ。……A」

『ん？』

「何かあれば、すぐに我輩のところへ来るんじゃぞ」

零にそう言われると、Aは理解しているのかしていないのか、笑みを浮かべ何も言わずその場を去って行った。