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『紅月』のパフォーマンスが終わると同時に登場した『2wink』に動揺する蓮見。
「はいはい、バトル漫画みたいに緊迫してないで、出てった出てった♪」
「くっ……貴様ら、ぬけぬけと。『UNDEAD』に『2wink』、貴様らドリフェスの後にこの学院に居場所があると思うなよ!」
「ひとの行く末をあれこれ言うとる場合かのう、このドリフェスの前と後では学院の気風はがらっと変わるかもしれんぞ?
とはいえ、いつまでも居座っておるのも迷惑じゃの。撤退するぞ、皆の衆!
我らは役目を果たした、後でたっぷり褒めてやるぞよ♪」
そう言って舞台上から立ち去ろうとする『UNDEAD』
「え〜、朔間さんに褒められても嬉しくないんだけど。
それより全力でライブを盛り上げたら、Aさんにチュウしてもらえる〜って話はほんと?
だから俺、全力で頑張ったんだけどな〜♪」
「はて?我輩、そんなこと言ったかのう……?」
「ええ!?まだボケる年齢じゃないっしょ、朔間さん?
勘弁してよ〜、俺はそれだけを楽しみに珍しく一生懸命やったのに!
……って、あれ?あそこにいるのAさんだよね?お〜い♪」
羽風が手を振りながら駆け寄っていく先には、放送席にいたはずのAがいた。
その姿を見て、蓮見は目を丸くさせ、同時に納得した。
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作者名:もぶピ | 作成日時:2022年9月5日 1時