【あんスタ】貴方の愛を求めます【朔間零】 (ページ33)

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薔薇を両手に抱え、Aの前に立つ零。

『なんか、よく動画とかで見る展開だな～……』

「Aとは同い年だから中学の頃はできなかったけど、こういうの１回やってみたかったんだよなぁ～

お前と一緒に卒業できねぇのは残念だが、こういうのも悪くねぇだろ？」

『それ、何本あるの？』

「１００本」

零がそんなベタなロマンチックを演出するとは思わず吹き出すA。

『アハハッ！こういうのって、幼なじみ同士がやるものじゃないでしょっ』

「薔薇の数にも意味があるのは知ってんだろ？

これが俺の気持ちだ。受け取ってくれよな」

『ふふ、喜んで』

Aは笑いすぎて涙が出ながらもその薔薇を受け取った。

すると、今度はAが何を思ったのか薔薇を数本抜きリボンに束ねた。

『じゃあこれは、私からお返しね』

そう言ってAは赤い薔薇を「８本」、零に渡した。

「！」

『いつもありがとう。これからもよろしくね』

「……ったく、敵わねえな」

１００本の薔薇は、１００％の愛を意味する。

そして言葉の通り、Aは８本の薔薇で感謝の気持ちを述べた。