検索窓
今日:11 hit、昨日:17 hit、合計:131,601 hit

36 ページ36

その翌日、軽音部の部室ではある生徒が大暴れしていた。







「うううう!があああああ!

『龍王戦』でよう、ストレス発散できるかと思ったのによう!

結局、八つ当たりもできやしなかったぜ!

うがあああ!思い出しただけで腹が立つ、空手部の鬼龍め!生徒会め!あの女も……!

どいつもこいつも、八つ裂きにしても足りね〜よ!むしゃくしゃする!」


「うわあ。荒れてるね〜、大神先輩」

「くわばらくわばら、触らぬ大神先輩に祟りなし」








暴れながらギターをかき鳴らしているのは、アイドル科2年の大神晃牙。

それを眺めているのは、アイドル科1年の葵兄弟。

3人はこの軽音部の部員だ。








「どったの、あれ?大神先輩、何かあったの〜?」

「詳しくは知らないけど、昨日の野良試合で派手に負けたらしいよ?」

「あぁん?負けてね〜よ!没収試合だあんなもんっ、中途半端で終わったから鬱屈して仕方ね〜んだよ!」







大神は苛立ちで壁を結構な強さで蹴りこむ。

その衝撃で、部室に置かれている楽器の類いがゆらゆらと揺れている。







「壁を蹴らないで〜、先輩。うちの学院はアイドル稼業のほうにお金かけてて部活は『おざなり』だから、あんまり予算もらえないんですよ」

「部費とかもうカツカツなんで、壁が壊れても修繕できないですから〜。

楽器も、自前のを使ってるし……


というか、あんまり騒ぐと朔間先輩が起きますよ?」







そう言う葵兄弟の目線の先には、学院にあるのは異様な、人が1人入れそうな大きさの棺桶があった。








「知るか!何で俺様があんな吸血鬼ヤロ〜に気を遣ってやらなきゃいけないんだよ、あぁん?

文句があるならかかってこいよ、ふたりまとめて相手してやんよ!」

「俺らにまで噛みつかないでくださいよ〜。血の気がおおいなぁ、大神先輩は」

「朔間先輩に、ちょっと血ぃ吸ってもらったほうがいいんじゃない?」








するとその時、棺桶の蓋がずらされ、中から不健康な色の手が出てきた。

37→←35



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (70 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
330人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 朔間零
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン
感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もぶピ | 作成日時:2022年9月1日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。