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「ところで、カリムさんはどこにいらっしゃいますか?

魔法の絨毯をお届けにあがったのですが……」







ジャミルは困惑しつつも、アズールたちの目的が絨毯の返却だと気付いてすぐに平常心に戻る。







「えっ、あ、ああ。届け物なら俺が預かろう」







ジャミルが受け取ろうとすると、アズールはサッと笑顔でそれを躱す。







「いえ!結構。この魔法の絨毯は国宝級の逸品です。

後々傷などが発見されて「オクタヴィネルの奴らのせいだ」などとクレームをつけられては困りますから。

直接カリムさんにお渡しして、しっかりと検品して頂きたい」


「カリムはそんなことは気にしないはずだ。だから俺が預かって……」


「ご安心ください。落とし物の20%にあたる報労金を要求したりもしませんから」







アズールは悉くジャミルの言葉を遮っていく。







「昨晩スカラビアのみなさんに働いた無礼についてもお詫び申し上げたいですし」

「手土産のシーフードピザも持って来たしぃ」


「とにかく、絶対に直接会ってお渡ししたいのです。

彼はもう起きていらっしゃいますよね?」

「だから、今日は都合が悪いと……

勝手に入っていくな!アズール!」







構わず中へと踏み込んでいくアズールを追いかけて行くジャミル。







『清々しいほどに図々しいな、アイツは』


「フフ、時にはこういった強引さも必要ですので。

さぁ、我々も参りましょう」

『は?』






そう言ってなぜかフロイドに担ぎ込まれるA。







『何をする!降ろせ!!』

「えーだって雛ペンちゃんいつもコウイカ先輩に抱っこされてんじゃん。

それに足遅ぇし。よちよち歩いてホントにペンギンみてぇなんだもん」

『お前たちと僕とでは歩幅が違うんだ!当たり前だろう!

せめて肩で担ぐなぁ!!』







Aが暴れているのを楽しげにそのまま運んでいくリーチ兄弟。

その後ろをユウとグリムが苦笑いをしながらついていった。

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- とても面白く最高です!これからも頑張ってださい! (2021年11月2日 7時) (レス) @page33 id: a4d316c6c5 (このIDを非表示/違反報告)
yumedubu(プロフ) - 全てが最高ですね。これからも頑張ってください。 (2021年10月26日 18時) (レス) id: a105ded802 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆず☆ - 待て待て…夢主君可愛い過ぎるッッ!!自分の推しのリドル寮長と絡んだ時はもう尊死しそうでした,「前寮長はイカれたウサギでした」って作品を前にめちゃめちゃ読んでました!!これからも頑張って下さいッ本当にこの作品大好きです!出来ればリドルとの絡みを増やして欲しi (2021年10月23日 17時) (レス) @page18 id: 7bfda9e817 (このIDを非表示/違反報告)
丸になる雲(プロフ) - イメ画の主くん可愛いんじゃあ…() (2021年10月10日 11時) (レス) @page1 id: 7268ba21b2 (このIDを非表示/違反報告)
常に虚無@つーちゃん(プロフ) - 凄い面白いです!!イメ画も凝ってて綺麗ですね!!これからも応援してます!!! (2021年10月10日 10時) (レス) @page6 id: c869f17250 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もぶピ | 作成日時:2021年10月9日 23時

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