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放課後になり、Aは植物園にいた。
『へぇ〜、それで?うんうん、なるほど。
次の魔法薬学の小テストではそう書いたらいいんだね。ありがとうレディ』
誰もいないはずなのに誰かと話している様子のA。
その時、背後から誰かがAに近づいてきた気配を察知し振り返った。
『あれ?君たちは……』
「初めまして〜。オレはハーツラビュルの3年、ケイト・ダイヤモンドでーす」
「同じく、ハーツラビュル寮長、リドル・ローズハート。
こっちは1年生のエースとデュースだ」
「あ!オメーはあの時オレ様のデラックスメンチカツサンドを取ったヤツの横にいた!」
「こらグリム!ちょっと静かにしててっ」
ぞろぞろとその場に現れた人達に、Aは目をパチクリさせながら見つめる。
『オレに何か用ですか?』
「オメー、さっきまで誰と喋ってたんだゾ?
見た所、1人っぽいけど」
グリムがAに向けそう言うと、Aは『あぁ』と声をあげる。
『それはオレのユニーク魔法だよ。
オレのユニーク魔法は、植物たちと会話が出来る魔法なんだ。
さっき話してたのは、この白いユリのお嬢さん。この辺りじゃ彼女が一番の美人さんでね。
口説いてたところを聞かれてたのは恥ずかしいなぁ。アハハ』
Aはそう言って照れながら笑みを浮かべていた。
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作者名:もぶピ | 作成日時:2021年4月4日 18時