前寮長はイカれたウサギでした【ツイステ】

３９ ページ39

「なあにぃ？君ら、リドルについて知りたぁの？」


「ああ知りたいね！どうやって育てりゃあんな横暴に育つのか」






エースが嫌みったらしくそう言えば、チェーニャは薄ら笑いを浮かべる。






「それじゃあ、あの眼鏡に聞いてみにゃあ」


「眼鏡って……クローバー先輩のことか？」


「あいつはリドルがちっちゃい頃からよう知っとるよ。

リドルについて知りたいなら、俺ならまずあの眼鏡に聞くにゃあ」


「幼馴染みってことか。そんな感じはしなかったが……」






１年生達が考え込んでいると、チェーニャはどこかに再び消えようとする。






「おみゃーがそう思うなら、そうなんじゃにゃーの。

ほんなら、俺に聞く必要はないにゃあ、ほいじゃあ」


「あっ、おい！」






チェーニャが消えていく直前、チェーニャはAの方に振り返った。







「そういえばー、おみゃーの親父さんが心配しとったよ〜」


『だろうね。あの人は心配症すぎる。伝えておいてくれるかい？

「”僕は”元気にこちらで頑張っていますよ」とね』


「面倒くさいにゃ〜。ま、気が向いたら伝えといてやるにゃ〜

フンフフ〜ン♪フンフフ〜ン♪」






チェーニャはそう言うと姿を消してしまった。

４０→←３８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す