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それからAは、こうなった経緯をユウから聞かされた。
『へぇ〜それじゃあ今朝の黒焦げの石像は君たちがやってことなのか。
ハハハーハハ!そりゃあ中々の傑作だね!
初日から大いに笑わせてくれるねぇ』
「それ馬鹿にしてね?」
「なんだこの人は……先輩なのか?」
『あぁそうさ。私は3年生だ。改めてよろしくね、エースくん、デュースくん』
エースとデュースは名前を知られていたことに驚きの表情だった。
「な、なんで僕らの名前を……」
『陳腐な疑問だね。そんなことどーでもいいじゃないか』
Aはそう言って笑い飛ばす。
『ところでー……先ほどからグリムくんの姿が見当らないようだけど、追いかけなくていいのかい?』
「……ん?」
Aがそう言うと、エースとユウが足元に視線を移す。
そこには先ほどまでいたはずのグリムの姿がいなくなっていた。
「あっ!毛玉がいない!」
「へっへーん!あとはオマエらに任せたんだゾ!ばいばーい!」
「あんにゃろ〜オレを身代わりにしたな!?」
グリムは鏡舎から随分離れたところから短い腕を振り上げて逃げていく。
そして、エースとユウとデュースは、グリムを追いかけていってしまった。
『あぁ行っちゃった……ウフフ、私もついて行こうっと♪』
Aもそれを追いかけるようについていこうとした。
しかしその瞬間、誰かに肩を掴まれる。
「中々帰ってこないと思ったら……どこへ行こうとしてるんだA?」
『おやトレイ。よく私を捕まえられたね!』
「寮長に見つかる前に探しにきてやったんだ。ほら、戻ってパーティーの準備するぞ」
そう言ってトレイはAを半ば引き摺りながら寮へと帰っていった。
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紫苑(プロフ) - 主人公くんの性格、凄い好きだなあ、、、、、比較するのは申し訳ないけど、文.ストのゴゴリくんに似てる (12月30日 20時) (レス) @page37 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
もぶピ(プロフ) - 白昼夢さん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます! (2021年2月21日 16時) (レス) id: 0047443565 (このIDを非表示/違反報告)
もぶピ(プロフ) - ウィルゴ・パルテノスさん» コメントありがとうございます。大元のモチーフは白うさぎのつもりです。 (2021年2月21日 16時) (レス) id: 0047443565 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 主人公がいいキャラしてますね!!好きです!更新頑張ってください、応援してます!!! (2021年2月21日 14時) (レス) id: 516c044665 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - 夢主人公くんの元ネタ白兎がモチーフですか (2021年2月21日 12時) (レス) id: fdd18ceb11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もぶピ | 作成日時:2021年2月20日 21時