前寮長はイカれたウサギでした【ツイステ】

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翌日、入学式も終え今日から通常授業が始まる。


目を覚まし、顔を洗いメイクを施せば、陽気な白ウサギの完成。


ポケットの中の懐中時計を確認すると、部屋を出て教室へと向かった。






『おはよう諸君！今日も飛び跳ねたくなるくらい気持ちの良い朝だね！』


「……マクトウィスプ、３０分遅刻だ。席に座りなさい」






意気揚々と教室へ入ったAだったが、見事に初日から遅刻。


クラスメイトたちは「またか」と言わんばかりの呆れ顔。


しかし本人は一切気にしていない様子だった。







『おはようトレイ。そういえば、今朝グレート・セブンの石像を見たら、ハートの女王の石像が黒焦げになっていてね。

見る？私写真撮ってきたんだよね〜』


「その話は今朝のＨＲで聞いたよ。

……ほら、前向いとけ」







Aはその後、黒焦げになったグレート・セブンの石像の写真を見ながらご機嫌な様子で授業を受けていた。







「＿＿＿＿で、ここの問いを……マクトウィスプ、解いてみなさい」


『＿＿＿でーす』


「正解だ。さすがだな」






誰よりも不真面目な態度なのに対し、頭の良さについてはクラスでも群を抜いているA。


それを気にくわない目で見ている者も多くいた。

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