【文スト】君とは? (ページ27)

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初仕事2 ページ27

太宰は不敵に笑って、
「何だと思う?」
聞き返す。

敦は戸惑った。
太宰「否なにね、一種のゲームなのだよ。
新人が先輩の前職を当てる。まぁ、探偵修行の一環だね。」

勇也「それはそれで、色んな珍回答が出てきて面白そうやな…」

敦「じゃぁ、谷崎さんとナオミさんは学生。」

谷崎「お、当たった。」
ナオミ「何故、お分かりに?」

敦「ナオミさんは、バイトて聞いたので制服からそのまんま、谷崎さんは僕と勇貴と歳が近いから、正直、勘です。」
勇貴「近いと言うか、俺と潤は同級生だ。」
敦「へぇ～」
太宰「素直で宜しい。
国木田くんは?」

国木田の前職になり、国木田はコーヒーを吹いた。
「俺の前職なんぞ、どうでもいいだろ!」

敦「公務員…、お役所勤めとか!」

太宰「惜しい!、勇貴くんは!」

勇貴「はぁ、俺に振りますかね。
　 …数学の教師。」

全員「「おぉおおおおおお!」」

太宰「理由は?」

勇貴「、、、俺も勘ですよ。」

太宰「んじゃ、次は勇也!」
勇也「何で僕?」
太宰「何か、面白そうな経歴がありそうだから。」
勇也「あっそ。別に疾しいことはないさかい、構わへんけど。」

敦は悩む。
敦「うーん(゜-゜)
ヲタク?」

ｽﾞﾙｯ

勇也「敦くん、ヲタクは職業ちゃうさかいね。」
勇貴「黙れ、ゲーヲタw」
勇也「お前が黙っとき。」

「じゃあ、医者。」
「知り合いがね。」
「宇宙飛行士。」
「違うし
　僕、早生まれだけど、修より1つ年下やで。」
「え。」←太宰

もうしばらく、続くが当たらない。
「答えは、軍人やで。名目は大学の留学やったけど、ドイツで曽祖父の軍隊に入隊してた」

意外な職業だった。

勇也「うんじゃ、次は修な。」

国木田「此奴の前職は誰にも分からん。」

谷崎「確か、当たった人には、賞金が出るんですよね。」

太宰「そう、誰も当てられなくて、年々膨れ上がってる。」

勇也「へー、ちなみにいくら何？」

太宰「70万」
勇貴/勇也/敦「」

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駄作者より

修とは、勇也とその兄、勇叶の太宰に対する、呼び方です。
太宰の下の名前の“オサム”を音で聞いてたので、フルネームを書いてもらう迄、“修”だと思っていた、と言う設定です。

なお、史実の太宰治の本名から取っています。