ふたりぼっち 【増田俊樹】

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っ、あれは増田さん……だよね



目、あったし


相手も反応してくれた






でも、話しかけてくれなかった。


おしぼりも他の人に頼んだ






こんなの我儘に過ぎないけど、




話しかけて、助けて欲しかった







｢田所さん？どうしたの？｣


貴｢っあ、すみません…！｣


｢早くしないと、待ってるよ｣


貴｢はい、今行きますっ｣



おしぼりだけで、5分近く
普通は1分もしないのに…



でも、そのくらい戸惑っていた。




ｺﾝｺﾝ




貴｢すみません、遅れてしまって…｣


｢あ！いいんですよ！こちらこそすみません｣


貴｢おしぼりです…｣


｢ありがとうございます、えっと、注文もいいですか？｣


貴｢あ、はい｣




実際は注文なんて聞いてる余裕はない。


増田さんが気になって仕方がない。





｢〜、これでお願いします｣

貴｢っあ、はい｣


注文を繰り返し読んでいく

多いな〜。って思いながら、

本当はそれどころじゃないけど




貴｢以上でよろしかったですか？｣


｢はい｣




……





｢…？どうかしましたか？｣



貴｢あっ…いっ、いえ！｣


ボーッとしてしまっていた…申し訳ない…




貴｢少々お待ちください｣

そう言って部屋を出ようとした時…












｢ちょっと、待ってください｣




1人の男性の声がして、動きが止まった



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