ふたりぼっち 【増田俊樹】

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　｢A、迎えに来たよ｣









聞き覚えのある声



聞きたくない声



私の大嫌いな声














増｢……あの人って……｣






貴｢お、かあさん｣








そう呼ぶと、今までに見たことがないくらい

微笑んでいて
とてつもなく恐ろしかった






増｢お母さんってことは………｣





母｢おいで｣





腕を広げて微笑む






貴｢っ、や………だ｣





母｢……｣












貴｢やだ………行きたくないっ｣












母｢どうして？皆心配してたよ？｣




貴｢しらないっそんなの｣




母｢……ほら早く






　 ごめんなさいね、Aが迷惑をかけて｣





増田さんの方を見てそう謝る






増田さんは突然のことでわたわたしている





本当に申し訳ないです










他人の問題に巻き込んでしまって














増｢…いえ、全然迷惑では無いですよ。毎日楽しいです。｣







母｢ふぅん………行くよ｣









何が気に食わなかったのか





急に起こりだして私の方に早歩きで向かってくる










貴｢やだ…っ｣




母｢早くっ、来なさい｣













増｢やめて下さい。｣

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