【ヒプマイ】ペンってボールペンですか?【男主】

車内ってある意味密室だったねそういえば。 ページ27

只今あのサイコパスエスパー飴村乱数様と一緒に絶賛恐怖のドライブ中です。


さっきからお互い一切話してないから気まずい雰囲気なんですけど。切実にどっかの雰囲気読めないどっかの博打中毒者が登場して頂きたい。


「ねぇさっきから百面相してるけど大丈夫なの?まぁ、見てて面白いからべっつにいーけどぉ!」



『脇見運転禁止!!....じゃなくて、俺そんなヤバい顔してた?!ごめんキモかったな。気を付ける。』



あー最近イケメン達に自分のキメェ顔しか見せてないような気がする。元からキモいって...?


知ってる。←



「なにそれぇ、おっもしろぉい!じゃあちゃんと前見ときまーす!今から色々話すから、耳だけ傾けといてー」



『話すこと?なんかしたっけ。』



「僕ね、今までずっと1人だった。でも人間は周りにいくらでもいたけどね。」



いきなりシリアスぶっ込んでくるのそろそろ止めようか、乱数君。展開に追い付けなくてキャパオーバーよ。俺。



「でも、それでもいいと思ってたんだ、1人でも。そしたら君に出会った。あんな横断歩道の前で迷惑そうに見られながらも全然進もうとしない変な人。」



え、俺迷惑そうにされてたの?今知っちゃうやつな、辛い。え、辛い。←



「僕は1人でもなんの問題もないし困る事も無いって思ってたけど、君に教えられたんだ。君が1人だから困ってますって感じな顔してて、その時やっぱり困るのかなーって揺らいだ。声掛けてみたら変な人だったし、家無いって言われた時は帰ろうって思ったけど、やっぱりなんか放っておけなかった。」



『乱数....?大丈夫?』



「まだ聞いて。長くなるから短くまとめるけど、君に出会って僕の思考も行動も変わった。それは今まで人間になんの興味も湧かなかった僕からしたら信じられない事だったから、ずっと君のことを考えるようになって、」


あれ、これ聞いちゃいかんやつ。絶対聞いちゃいかんやつ。


「気づいた。僕の興味が湧いた人間は君だけだって。そしたら君しか見えなくなって...」



『乱数、さっきからおかし...』



「僕は、いや、俺は....




Aが好きだよ。」



やっぱりねぇえ!!!あっでも友情でっていう場合もあるよね！



「俺、本気でオトすから。」



本気でした。

てか事務所着いてるし。

事務所っていう響きはかっこいい。→←詐欺ってますねぇ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す