アムリタ ページ4
メフィスト・フェレスの執務室のソファーで、息子と同じ椅子を座る旦那と迎えに座る妻の対談が今ここに開始。
アムリタとはインド神話に出てくる飲料で、飲む者に不死を与える飲み物と名高く、最近は様々な作品に登場することが多く、名前だけなら知る物も多いだろう。
月の神ソーマが作ったとの記述はあるが、実光と月の神チャンドラと同一視されたが故で、チャンドラが開発したのではないかと神秘学者の間では浸透し始めた段階である。
「私が知る中で一番手に入りやすい不死の手がかりだけど、まぁ、若返りと生き返りができただけ凄いな、一応私火葬済みだったから心配したけど、杞憂でよかった」
ウィンクを息子とメフィストにパチリと、飛ばしてほほ笑む。よかったよ。幽霊になる方法までは自身の力でできたんだけど、予想通り幽霊になったばっかりじゃ幽体が安定しなくて、僅かにしか物の接触ができなかった。
まぁ……数十年かかるとは思ってなかったけど。
メフィストは、面白そうに口角を上げて、アムリタの入った瓶をマジマジと見つめるが、朝霧は浮かない顔で、いや、何故か分からないがどこか憎しみを薄く込めた目で私を見て来た。
「じゃあ、不死になった訳じゃないんだ……僕はこの後に仕事控えてるから、父さんと余生を過ごすといいよ」
それだけ言い放ち、ドスドスと音を立てて部屋から退場していった。
「幽霊の時から見てたけど、相変わらずのようね」
「母親が燃えた灰で蘇ったわけではないから、考える余裕があるんでしょう」
出て行った朝霧に、見向きもせずにアムリタの入った瓶をマジマジと眺め続けるメフィストは、朝霧の性格は、モチのロンで、把握しているようだ。
「燃えた五体不満足で蘇ってほしかったのか？」
「もしの話ですよ。たとえ、そうやって蘇っても私は愛しい妻の帰りを心から嬉しく思いましょう」
劇のような口調で、たとえその姿の貴方でさえ愛してしまう事が想像できる、自分の愚かさが滑稽だ。愛とは面白い！ と一人楽しんでいる。その後、瓶を見てニヤリと笑った顔で顔を上げて、恥ずかしさと愛おしさに、赤く色付いた私を見るんだ。
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(火)(プロフ) - チューベローズさん» ありがとうございます。 楽しく夢を見ていただけて光栄です。 (2017年12月22日 11時) (
レス) id: 9a5678c054 (このIDを非表示/違反報告)
チューベローズ(プロフ) - お、終わっちゃった……ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!!!!!!!めちゃくちゃ面白かったです！何ですかこれ何ですかこの面白さ！！すばらしいです！サマエルかっこよすぎる！！夢主可愛い！息子いい子！ (2017年12月21日 1時) (レス) id: 384a78fd46 (このIDを非表示/違反報告)
(火)(プロフ) - まさん» ありがとうございます。いい夢を魅せ、オカルトの知識もついでに学べるようにがんばります。 (2017年8月28日 14時) (レス) id: f6ed52033e (このIDを非表示/違反報告)
ま - めっちゃ面白いです…！！！！一気読みしました！！！最近いい夢小説なかったのでめっちゃ嬉しいです！！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！！！！ (2017年8月28日 3時) (レス) id: 057c14ed72 (このIDを非表示/違反報告)
(火)(プロフ) - にんじんさん» ありがとうございます！ オカルトギャグを目指して楽しめるように頑張ります。 いつもありがとうございます。 (2017年8月11日 18時) (レス) id: 504e2c7053 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(火) | 作成日時：2017年8月7日 19時
