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entertainment-余興-8/N ページ8

「リーダー・・・
オレが出来るだけ援護する。
オレが読める限りアイツの動きを読むよ。」


オレの言葉に


目の前のその人はゆっくりと頷いた。


そしてオレを支えながら立たせた後


鳶色の澄んだ瞳で


穏やかに問いかける。


場違いな綺麗な笑顔をその顔に乗せて


オレが打ちつけた肩をさすりながら


「大丈夫?」


そう、オレに告げる。


その言葉に


「平気。」


と短く答えると


安堵したかのように


ふにゃあって・・・・・


世界一その人に似合う笑顔をオレに見せた。


そして


今度は表情を一変させて


唸りをあげるキメラをキッと睨みつける。


神の造形物を思わせる優美な手が


自身の目元をゆっくりと覆った。


細く繊細な指が


閉じられた瞳の淵を何度も彷徨い


柔らかな動きで


自分自身に覚醒を促すと


陽炎のような何かが


彼の体から噴き上がった。


そして・・・・・


ゆっくりとその瞳は開かれる。


開かれた瞳に宿るのは


冬晴れのような


淡い穏やかな空色


まるでその瞳に


青き生命の惑星を讃えたような


美しい青


大野さんの瞳が


美しい空色に支配される時


彼は


破壊の神に


その姿を変えるのだ・・・・。

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設定タグ:大野智 , 二宮和也 , 大宮   
作品ジャンル:SF
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作者名:あさり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/a-ground/  
作成日時:2012年4月11日 0時

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