oblivion-忘却-12/O ページ35
・・・・どうして
どうしてこの三日間に起きたことを
忘れてたんだろう・・・?
どうして普通に
一日の休暇を過ごしたんだって
思いこんでたんだろう・・・?
ニノが・・・・休み・・・・・・?
ニノだけ・・・・
どうして俺達の中から欠けてる?
・
・
「どうかした?リーダー。」
顔色を失った俺に、松潤が声をかける。
「ねぇ・・・松潤、ニノは?
今日、ニノはどうしてる?」
「どうしてるって・・・・、アイツ休みだろ?」
不思議そうに笑って松潤が俺を見つめる。
「どうしてそう思うの?
どうしてニノだけが俺達の間から欠けてる?」
「リーダー?」
「松潤、思い出して。
この三日の間に俺達に何が起きたのか。」
「・・・えっ?」
「この写真だって不思議に思わない?
ニノ・・・・。
なんでこんな寂しそうに笑ってるの?
その理由を俺達知ってるハズだよ?」
「・・・・・・・・。」
「俺達、誰に追いかけられた?
誰に何された?」
「・・・ニューチルドレンって聞いたことあるだろ?」
・・・松潤は俺から写真を渡され、じっとニノを見つめる。
しばらく微動だにせずそれをじっと見つめた後、口元に手をやり顔色を失った。
「・・・・・大変だ。
なんで忘れてたんだ?
どうやって俺達帰ってきた?
なんでニノのこと、休みだなんて思ってたんだ?」
松潤はすぐさま携帯を取り出しどこかに電話をする。
「ニノ・・・ダメだ。
電話に出ない・・・・・。」
「アイツ、携帯俺んちに忘れたって言ってた。
今頃俺の家のどこかで鳴ってるだけだ。」
「クソッ!!!!!!」
松潤は舌打ちすると、すぐ別の番号に電話を入れた。
「リーダー、相葉さんと翔さんに連絡するぞ。」
焦りと不安と怒り・・・・
そんなものが松潤の顔に浮かんでいた。
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作者名:あさり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/a-ground/
作成日時:2012年4月11日 0時