entertainment-余興-3/S ページ3
おれと相葉君が一面黄色の部屋で寝ていたのを起こされて、連れてこられた部屋は、バカみたいに広い場所だった。
まるでどこかの球場クラスだ。
「ねぇ、翔ちゃん・・・。
この部屋、凄く広くない?
・・・ドームクラスだ。」
「おれもそのこと、考えてた。」
おれ達の声に聞きなれた声が重なった。
「翔さん?
翔さんと相葉さんなのか?」
「・・・松潤!!
松潤も捕まったのか?!」
おれと相葉君は向こう側にいた松潤に駆け寄った。
「おれ達・・・、なんでこんなとこに?」
「なんだよ、ココ。
だだっぴろくてなんもなくて・・・。」
ただ疑問符だけが頭に浮かぶおれ達に、背後で声がした。
「type-01、type-04、入れ!!!」
そう言われてこの部屋に無理やり押し込まれたのは、やっぱりよく知っている2人の男。
「智君!!!ニノ!!!!」
「あ・・・みんな?
みんな・・・よかった!!
とりあえず無事だったんだね?!」
ひとしきりお互いの顔を見ながら、安堵する。
そして・・・・・
緊張した面持ちの智君の声がみんなの間にこだました。
「ねぇ・・・、みんな。
唐突だけどさ、ここに連れて来られて・・・
妙なこと、起きなかった?」
「それって・・・、
不思議な力のコト?」
おれの言葉に智君はゆっくりと頷いた。
「じゃあ、みんなも?」
「みんなもって・・・・
リーダー達もか?
ひょっとして、翔さんや相葉さんも?」
みんなお互いの顔を見まわして、全員がおもむろにゆっくりと頷いた。
「だから・・・なの?
オレ達全員、こんな広いとこに集められて一体何が始まるんだよ!!」
相葉君の言葉に、さっきの『声』が響いた。
「その疑問、ボクがお答えしよう。」
その声に振り向くと、白衣を着たおれ達より何歳か年上の、眼鏡をかけたいかにも頭が良さそうな綺麗な顔した男が立っていた。
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作者名:あさり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/a-ground/
作成日時:2012年4月11日 0時