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entertainment-余興-18/N ページ18

オレと大野さんはお互いにもたれ合いながら、他のメンバーの様子を見つめていた。


翔さんと相葉さんは、お互いに協力し合いキメラを追い詰めていく。


深緑に光る相葉さんの瞳が美しく煌めくと、赤い炎が全てを飲み込み、翔さんの瞳が赤く煌めいた次の瞬間、大爆発が起こりキメラの体は跡かたもなく吹っ飛んだ。


その全てを見ても、もうなんの違和感も感じかなかった。


「本当に・・・
みんなニューチルドレンなんだ。」


胸元の傷を押さえながら、ぽつりと大野さんが呟いた。


「・・・・傷、痛い?」


「ん?コレ?
どうってことないよ。
多分見た目ほど痛くない。」


そうオレに言うと


大野さんはふにゃあって笑う。


オレはそっと胸元を抑える大野さんの手に指を這わせた。


「傷痕、残んないといいんだけどね。
残っちゃうと仕事に差し障るでしょ?」


「どうだろ?
グラビアアイドルみたいにさ、脱ぐ時あるのかな?」


「・・・気持ち悪いこと言うなや!!」


「ははっ、だね。」


少しだけ笑い合うと、今度は一人で闘う潤君に視線を這わせた。


その瞳は紫。


潤は妖艶な美しさを纏って、キメラと相対している。


潤君にどんな能力があるにせよ


どれ程の力を内包しているにせよ


あんな化け物と一人で闘わせるなんて、出来る訳もなかった。


「さて・・・と。」


オレはゆっくりと立ち上がる。


「ニノ?」


「ちょっとね、潤君に加勢しようかなって。」


「じゃあ俺も行く!!」


そう言って立ちあがろうとした大野さんをオレは腕で制した。


「ダメ。
アンタはここで見てて。
怪我人だろ?」


「でも・・・・!」


「大丈夫だって!!
それにオレも強くなりたいって言ったろ?」


「・・・・分かった。
ニノがそう言うなら俺、ココで見てるから。」


「でも危なくなったらちゃんと助け呼べよ?」


そう言った大野さんに微笑むと、オレは一人闘う潤君の元へと歩みを進めた。

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設定タグ:大野智 , 二宮和也 , 大宮   
作品ジャンル:SF
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作者名:あさり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/a-ground/  
作成日時:2012年4月11日 0時

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