spiral-螺旋-16/J ページ32
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・・・・はぁ・・・・・・
・・・・はぁ・・・・・・・
肩で息をきらして、物陰に隠れる俺を昼間のスーツ達が目の色を変えて探している。
結局、さっきのラッキーな事故で公安からは逃げれたものの、すぐに昼間の連中にみつかって、俺は路地裏に隠れるしかなくなっていた。
「おい、いたか?」
「イヤ、まだだ。
でもさっき、ここら辺んでアイツを見たんだ。
近くにいるはずだぞ?!」
「早く見つけ出さないと・・・。
理化研の要請なんだ。
失敗すれば俺達の首が飛ぶ・・。」
「でも本当にアイツ、ニューチルドレンなのか?」
「知るかよ!!
いいか?理化研の言葉に疑問を持つな。
アイツらは俺達とは別棟の特別な組織だ。
アイツらの言葉は絶対なんだよ!!」
数名の男達の声がこっちにも聞こえてくる。
理化研・・・?
なんだ?ソレ。
それにニューチルドレン?
・・・訳わかんねぇことばっかだ
でも確実に1つだけ言える
ニノとリーダーは
『理化研』とか言うところにいる
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ふいに一人の男の携帯が着信を知らせた。
「・・・・あぁ、わかった。」
「何だよ?」
「櫻井と相葉をAポイントの工事現場に追い詰めたって。
何人かそっちに人員さいて欲しいってよ。」
「じゃあ、俺らで行く。」
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その声を聞いたと同時、体が異常なほど熱くなるのを感じた。
櫻井?
相葉?
今、2人を追い詰めたって言ったのか?
2人を捕まえるって言うのか?
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させない。
させないよ。
2人を捕まえさせるなんて
この俺が
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・・・・・絶対にさせない。
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さっきと同じ目の奥が焼け爛れるような感覚に襲われる。
体じゅうに熱が駆け巡って
その熱に全てを支配される。
その熱の赴くまま
俺は全てを熱に預けて
男達の前に立ちはだかった・・・。
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作者名:あさり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/a-ground/
作成日時:2012年3月26日 22時