検索窓
今日:29 hit、昨日:8 hit、合計:281,150 hit

spiral-螺旋-4/S ページ20

「ちょっ・・・、何言ってんの?
いくらなんでも話が飛躍しすぎてない?」


相葉君が戸惑ったような笑いを浮かべて放った言葉に、おれはいたって真面目に答える。


「動いてるのが公安だよ?
公安はさっきも言ったように国家転覆をもくろむような奴らを相手にしてる。
国がバックで絡んでないんならどうしておれ達テロ容疑みたいなので指名手配されるんだよ?
なんで公安を動かせる?
それに日本て国から嵐の存在が消えてるんだぞ?
スケールでか過ぎだろ。」


「じゃあリーダーの家に来た連中も・・・。」


「あぁ。どういった連中かわからないけど、あの女を含めて国の出先機関に所属する奴らじゃないのか?」


「じゃあ、仮に翔さんの言い分が正しかったとして、何の目的でこんなことするんだよ!!」


松潤が苛立ちを抑えることが出来ないと言った風に、おれに向かって言葉を放った。


「・・・・・・ニノ。」


「翔ちゃん?」


「直感だけど、おれ、ニノが目的だったんじゃないかって思うんだ。」


「ニノが?」


おれは智君の家でのニノの様子を思い出していた。


「ニノさ・・・、なんでアイツらが部屋に入ってくるの、分かったんだろ?
智君にすがりついて・・尋常じゃないくらいに怯えてさ、
普通じゃなかっただろ?
それにおれに触れられることを酷く怖がってた・・・・。」


「そう言われれば・・・。
アイツ、部屋にあの女達が入ってくる前から『声』が聞こえるっていってたよね。
酷く怯えてリーダーにしがみついてさ・・・。
『声』って・・・何か聞こえた?」


相葉君の問いに松潤が首を振る。


「普通に考えてあり得ないよな?
部屋のリビングにいて玄関は閉まってたんだ。
部屋の密閉率から考えたって外で話をする声が聞こえるわけがない。」


「じゃあアイツ何を聞いたっていうのさ・・・。」


相葉君の独白だけがおれ達の間に響いた。


「智君がサ・・・、2週間ぐらい前だったかな。
ニノの様子がヘンだっておれに言ってきて。
それからおれも気をつけてニノの様子を観察してたんだけど、確かに普段ヘンだなって感じてたんだ。
・・・なんかこう、やけによそよそしいっていうか・・。」


「いずれにしろ、2人に会ったらそこらへんのコトよく聞いてみようよ。」


相葉君の言葉におれ達は静かに頷いた。

spiral-螺旋-5/S→←spiral-螺旋-3/J


ラッキーナンバー

8


目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (487 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
279人がお気に入り

アイコン この作品を見ている人にオススメ

設定タグ:大野智 , 二宮和也 , 大宮   
作品ジャンル:SF
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あさり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/a-ground/  
作成日時:2012年3月26日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。