Golden Boy 3/O ページ15
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「・・・・・・ん。」
ぼんやりとした頭で視界に広がる黄色を見つめる。
「何だ・・・?ここ・・・。」
部屋一面、壁も床も天井も黄色いラバー材で覆われている。
部屋の広さはほぼ半畳といったところで、俺とニノは2人でもたれあうようにして座っていた。
ニノは俺によっかかってスヤスヤと眠っている。
「起きて・・・ニノ・・・。」
俺に預けた頭を肩で揺すれば、もそもそとその体が動き出した。
「・・・・・んぅ。」
まだ眠たげにニノはぐしぐしと自分の目を擦っている。
「・・・ん、なに?ここ・・・。」
「わかんない・・・。
・・・・また変なとこに閉じ込められたのかな?
それにさっきから頭に重低音が響いてるみたいだ。」
「・・・・・ベータ波動。」
「えっ?」
「アイツらが言ってたんだ。
ニューチルドレンの覚醒に使うんだって・・・。」
「ベータ波動?
ニューチルドレン?
なんだよ、それ。」
俺の言葉にニノは首を振った。
「頭に響いてるこの波動のせいかな?
・・・なんも・・・考えれない・・・。
それに・・・・凄く・・・眠い・・・。」
そう言うとニノはまた俺に体を預けて眠り始めた。
確かに・・・・・・
何か考えようとしても
頭が全然働かない・・・・・・・・
眠くて・・・・眠くて・・・・・・
結局俺も、ニノにもたれかかるようにして、眠りに落ちていく・・・・。
意識が途絶える前、部屋を飛び出してから会っていない3人の顔が浮かんだ・・・・。
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・・・・・・・翔君
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・・・・・・相葉ちゃん
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・・・・・・・・松潤。
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アイツら・・・・・・
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今頃どうしてるかな・・・・・・。
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作者名:あさり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/a-ground/
作成日時:2012年3月26日 22時