57話(side：Ｆ) ページ7
「はい、冷やし中華始めました！」
そうきっくんにリクエストしたから、今日のお昼ご飯は冷やし中華ですよ。
いやぁ、夏といえばやっぱり冷やし中華だよね。
トゥルントゥルンの中華麺に、千切りにされたきゅうり、ハム、錦糸卵の組み合わせが絶妙ですね！
「Aちゃんとえおえおが胡麻ダレで、あろまが冷麺ダレだっけ？」
「そう、ちょうだい」
「さんきゅーきっくん」
「きっくん、ありがとぉ」
各々手元に冷やし中華が来た所で、手を合わせていただきます。
やっぱこの暑い日に食べる冷やし中華は最高ですね！
そこに投入しちゃうのが、一時期話題になった食べるラー油。
このラー油のちょっとピリッとした感が、冷やし中華にすごく合うんだよね。
スプーンとか面倒だから、適当にお箸でドバドバ入れちゃう。
麺とよーく絡めて、ひと口。
「んまーい！この胡麻ダレのまろやかさの中にいる食べるラー油のピリ辛感が堪りませんね！！」
「分かったから食ってる時に大声出すな」
べちっ、と台拭きをあろまに投げられて、汚れた机まわりを拭く。
しょんぼり、としてると、Aちゃんがじーっと俺の事を見てた。
「どうしたの？」
「えふびぃのはおいしいの？」
首を傾げるAちゃんに、ちょっとだけ食べてみるか聞くと、こっくりと頷いた。
ちょこちょこと俺の所に来たAちゃんが、器の中を見て「あかい」と一言。
いやいや、そんなに赤くないでしょ。
「A、辛いからやめときな」
「やだ、たべる」
えおえおの注意に首を振り、俺の冷やし中華を恐る恐るひと口。
もぐ、もぐ、と口を動かしたと思ったら、みるみる内に顔が歪んで。
「からいぃ〜」
みぃぃ、と泣き出したAちゃんに、慌てて水を飲ませる。
きっくん、あろまも「バカだなAは」なんて笑いながら、水を渡してあげている。
辛い辛いと泣きながらえおえおの所に帰ったAちゃんに、えおえおもだから言っただろ、と笑ってる。
今のAちゃんにこの味は大人過ぎたみたいだけど、もう少し大きくなったら、美味しいって食べてくれたりしないかなぁ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねい(プロフ) - ひろひろ花さん» ひろひろ花様、コメントありがとうございます。一気に読んで頂けるとか感謝感激です。頻度はまちまちですが、今後もこんな感じで続けていこうと思っておりますので、お付き合い頂けますと幸いです(*´∀｀*) (2017年9月6日 10時) (
レス) id: 6c8b868609 (このIDを非表示/違反報告)
ひろひろ花(プロフ) - パート1から一気に全部読んでしまいました、読みやすいし素敵な内容でめっちゃ好きです…！続きお待ちしてます〜！頑張ってください、応援してます！ (2017年9月3日 23時) (レス) id: c83e1355fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねい | 作成日時：2017年8月21日 23時
