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64話(side:F) ページ14

 
「はーい、本日は流しそうめんパーティをやっていきたいと思いまーす」


カメラの向こうの視聴者に向かって、本日の生放送の趣旨を伝える。
最近は、ご家庭で気軽に出来る流しそうめん機が流行ってるらしいので、我々もそれに便乗して、流しそうめんパーティなるものをやってみようと思った訳ですよ。
テーブルの上には真っ白な流しそうめん機が鎮座している。
隣には茹でまくった素麺と、ネギ、ごま、生姜、わさび、ノリの薬味。


「今便利なんだなぁ」


感想を漏らすフル装備姿のえおえおの膝の上には、大人しく座るAちゃん。
最初は出すのを渋ったけど、1人でご飯させるのも可哀想なので、今日は特別に一緒。
一応チャンネル限定にしてるけど、やばそうだったら後で削除する予定だ。
ちなみに、フル装備のえおえおと鬼あろまにはなんとか慣れた模様です。


「じゃあ早速するか」


真ん中の窪みに水を張って、電源を入れると、グルグルと水流が生まれた。
そこに素麺を入れると、水流に乗って麺が流れていく。
くるくる回る麺を見て、Aちゃんが身を乗り出した。


「A、とるから待って」
「もうちょい入れないと全然食えんくない?」
「ネギ取って」
「どうAちゃん、美味しい?」
「おいしい!」


えおえおに取ってもらった素麺を口一杯に頬張って食べるAちゃんは、毎回小動物みたいに見えて癒される。
コメントにも女の子可愛いとか、小動物みたい、なんてのが流れてて、皆同じ感想なんだなぁ、と思うとほっこりする。


「おいチンタラやってんな、貸せ」


俺から素麺の入った器を受け取ったあろまが、もりもり流し機の中に麺を投入する。
そんな入れたら流れなくなるだろ、と注意したけど手遅れで、案の定、流しそうめん機が止まってしまった。


「これじゃ普通の素麺食ってるのと同じじゃんか!」
「食えりゃ一緒だろ」


そう言って黙々と食べ始めましたけどねあろまさん。
あなたの隣でAちゃんがしょんぼりしてるでしょ。
ちょっと隣見てごらんなさいよ。


「…今度は俺と2人で流しそうめんしような、A」


どうぞアフターケアを宜しくお願いしますよえおえおさん。


 

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ねい(プロフ) - ひろひろ花さん» ひろひろ花様、コメントありがとうございます。一気に読んで頂けるとか感謝感激です。頻度はまちまちですが、今後もこんな感じで続けていこうと思っておりますので、お付き合い頂けますと幸いです(*´∀`*) (2017年9月6日 10時) (レス) id: 6c8b868609 (このIDを非表示/違反報告)
ひろひろ花(プロフ) - パート1から一気に全部読んでしまいました、読みやすいし素敵な内容でめっちゃ好きです…!続きお待ちしてます〜!頑張ってください、応援してます! (2017年9月3日 23時) (レス) id: c83e1355fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねい | 作成日時:2017年8月21日 23時

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