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52話(side:A) ページ2

 
「ビニールプール見っけ!」


押し入れから顔を出したきっくんの手には、子供用のビニールプール。
つか何でこいつ押し入れに頭突っ込んでたんだっけ?
あぁもうどうでもよすぎて理由が分からん。


「Aちゃんプール入る?」


目をキラキラさせるAのために、さっそく膨らませる作業開始だ。









 
「どう?気持ちいい?」
「うん!きもちいい!」


胸のあたりまで水に使ったAが、気持ち良さそうに笑う。
子供2人くらいなら、全然問題なく入れそうな大きさのプールも、さすがに俺達は足くらいしか入れられない。
と言っても足を入れてるのはえおえおだけで、きっくんは縁側の上にあぐらをかいて座ってる。


俺は麦藁帽子に首からタオルをかけ、突っかけ履いて、手には水やり用のホース。
ホースを何に使うかって?


「ほいっ」
「きゃー」


シャワーのノズルを引いて、Aにかける。
頭の上から雨みたいに降る水に、楽しそうに声を上げて笑う。
すぐ近くにいるえおえおときっくんも、下半身びしょびしょだが気にしない。


最優先はA。


「A、ちょっと見てろ」


きょとん、と首を傾げるAの前で、日向に向かってシャワーのノズルを握る。
シャーッと吹き出す水の向こうに。


「虹だー!」


七色全部じゃないけど、なかなか綺麗な虹が見れた。
俺が水を出すたびに、小さな虹がAのすぐ側に現れる。
それを見て、Aが楽しそうに笑う。


「あろま、もっかい、もっかい!」


プールから飛び出しそうな勢いではしゃぐAを落ち着かせて、今度は長めに虹を出してやろうと、ノズルを握った。


 

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ねい(プロフ) - ひろひろ花さん» ひろひろ花様、コメントありがとうございます。一気に読んで頂けるとか感謝感激です。頻度はまちまちですが、今後もこんな感じで続けていこうと思っておりますので、お付き合い頂けますと幸いです(*´∀`*) (2017年9月6日 10時) (レス) id: 6c8b868609 (このIDを非表示/違反報告)
ひろひろ花(プロフ) - パート1から一気に全部読んでしまいました、読みやすいし素敵な内容でめっちゃ好きです…!続きお待ちしてます〜!頑張ってください、応援してます! (2017年9月3日 23時) (レス) id: c83e1355fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねい | 作成日時:2017年8月21日 23時

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