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「Aたん、大丈夫なんか？！体調は____」
皆さんは私の久々の任務復帰に驚いた顔してる…けど、無理もない。
1ヶ月半ぐらいはお休み貰ってて、急に前線に出てきたのだから。
「そうですよAさん、まだ万全じゃないって___」
「大丈夫です、だいぶ良くなりました」
確かに万全の状態じゃないけど、当初に比べたら身体の調子もだいぶ回復傾向にあった。
一刻も早く復帰して、皆を守りたい。ただその一心だった。
「……ほんとに、無理だけはするでないぞ」
心配そうに顔を覗き込む才子さん。
「心配して下さってありがとうございます…
才子さん、瓜江さんは？」
「んお、さっきあっちのビルに……」
瞬間、ピピ、ピピ、と無線が鳴った。
「！こちら千石一等、」
「千石一等、瓜江久生の援護に向かえ
SS＋、脱走したドナートと対峙している。増援が必要だ」
「「「_________ッ！！！」」」
その喰種の名に、張り詰める空気。
この前コクリアを脱走したSS＋級喰種、ドナート・ポルポラ___通称�狄隻祗瓠�
その喰種と瓜江さんがたった1人で対峙して……
「了か「タンマ！タンマや局長！！」
了解、の声は才子さんに遮られた。
「……なんだ、米林」
「Aんは…千石一等はまだ退院したばっかで万全の状態じゃない！！病み上がりだし体の状態も……！！」
「米林」再び局長の低い声が無線を通じて聞こえる。
「鍵は千石一等のクインケだ」
「「……！」」
以上、と言って政局長に無線を切られた。
「なんやあんのメガネ！！年頃のナオンになんちゅー…っ」
「仰る通りです」
「全くです！Aさん、無理しなくても……
……Aさん？」
才子さん、シャオさん、ヒゲさんをよそに私は抱きしめたアタッシュケースをただ見つめてた。
…身体は、本調子じゃない。
「(でも、)」
SS＋、ドナート、神父、
「(やらなくちゃ)」
私が……ううん。
「わたし、いってきます」
その場を駆け出した。
「ちょ、Aさ___」
「Aん！！生きて帰ってこい！！」
わたしと政道で、一緒にいこう。
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作者名：惰 | 作成日時：2023年7月21日 23時
