ネージュに染まれseason2 (ページ42)

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君の未来に賭けをしてページ42

『ごめんごめん出来たよ準備』

岩「ん、行ける？」

ラ「いいなあどこ行くの？」

岩「ラウールはいつもAと出かけてんじゃん」

ラ「そーだけどさ誰もいないし家」

『んー涼太が帰ってくるよもうすぐ』

ラ「はーいっお土産買って来てね」

『映画見て買い物するくらいだよ？』

ラ「おーねーがーいー」

ソファーの上で足をジタバタするラウールを見てやっぱり可愛いなと思うのは仕方ない

岩「分かったよケーキ買ってくるから」

ラ「ほんとっ？やった！楽しみ楽しみ」

『んふふ、じゃあラウちゃん行ってくるね』

岩「いい子にしてろよA先に車準備しとくわ」

『うん』

二泊三日の旅行から帰ってきて1週間

ひーくんとのデートは思いのほかすぐにやってきた

ラ「リップ変えたの？」

『あ、うん』

ラ「この前買ってたやつだよねいい感じ可愛いし」

『んふふ』

小さな変化に気付けるラウールに思わず笑う

今でこれなら将来大変だよ

さりげなく可愛いなんて言えるんだもん

ラ「ねえ岩本くんも男だからね」

『ん？』

ラ「北斗さんとは違うとしても」

北斗の家から帰った日以降ラウちゃんは北斗の名前を乱用し

ラ「A待って」

ソファーから手を伸ばして私の手を掴むラウちゃんはあの日から私のことを呼び捨てで呼ぶようになった

ラ「ちゃんと帰って来てね」

『...はい行ってきます』

ラ「いい子だねA行ってらっしゃい」

私を見て微笑むラウちゃんに10年後の君はどうなってるんだろうって無性に怖くなったんだ