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騒ついて静まれ 深澤side ページ41

お昼前リビングに入って来た目黒は俺たちを見て呟いた






目「降りて来たら責めないであげて」






ソファーでラウールの横に座る翔太は一瞬眉間に皺を寄せたけどなにも言わずにスマホをいじってる







阿「じゃあ俺からもいい?けっこう弱ってたから」







康二はなんとも言えない顔で阿部ちゃんをちらりと見て






2人とももう会ったんだとかなに話したんだろとか







目黒は特にいつもと変わんないけど阿部ちゃんは少しだけ前と違って見えたんだ







『阿部ちゃんなんかあった?Aと』







阿「んー特にはないよ」








にこっと笑う阿部ちゃんに







そんな答えなにもないわけないじゃんって






心の中でつっこんだんだ







照と舘さんと佐久間だけがいないだけなのにやけに静かなリビングにはラウールのお菓子を食べる音だけが響いてて






こんな時になんで佐久間いねえんだよって多分翔太も思ってる







少ししてゆっくり開いたリビングの扉からAはいつも通り笑って俺たちにおはようなんて言ってさ








『...おはよう』







普段通りに挨拶したけど大きな眼鏡の奥の目は少し腫れていてゆっくり歩いてくると阿部ちゃんの隣に座ったんだ







阿「おはようA」







「んふ.....あ、のさみんな昨日ごめんなさい」








Aは俺と康二を見たあと翔太を見つめて言ったんだ







向「心配したんやで次からちゃんと帰らんなら帰らんって言ってなほんまに心配やから」








康二の声は優しくてこいつ女の子にモテるだろうな〜とか考えてたら







渡「人がどんだけ心配したと思ってんの」







「ごめん」







渡「反省してるならなんも言わねえけどさ大事にしろ自分のこともっと」








翔太の言葉にAは口を噤んでゆっくり頷いたんだ








『もういいよA大丈夫だから』








出来るだけ優しく言葉を出せばAは俺を見て寂しそうに笑うんだ








ラ「ちゃんとごめんなさいしたんだから偉いよAちゃん、ね」







ラウールの言葉に少し目を潤ませたAの頭を阿部ちゃんが愛おしそうに撫でているのを見て








ただただ俺は胸が騒ついたんだ

君の未来に賭けをして→←冷やして冷まして



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作者名:むぅ | 作成日時:2019年9月14日 1時

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