出会い【Yuto.T】

Ｎｏ．9 ページ9

なんやかんやで優斗先輩が盛り上げてくれた
お陰で楽しく下校している。

｢Aちゃんって好きな人居るの？｣

｢い、いますよ｣

ここは嘘をつく場所では無かったので
普通に事実を述べた

｢へえー、どんな人？｣

｢えっと、皆その人に一目惚れしちゃう
魅力がある人です、私も実際一目惚れしました、笑｣

｢モテるんだね、その人｣

｢あ、あとその人ギャップも好きです｣

｢やっぱり？女の子はギャップが好きなんだね｣

｢そういう先輩はどうなんですか？｣

この先は聞きたくなかった。
でも、聞いてみたい自分もいた。
もし君の口から"居る"と聞いたら
堪えてた涙が溢れでそうだった。

｢… いるよ。俺もそいつに一目惚れした。｣

｢そ、そうなんですね。｣

｢その人にすっげえアピってるつもり
なんだけど、気づいてもらえないんだよね〜｣

｢っ、｣

先輩の周りにはお似合いな人が沢山いる。
そんな中で私なんか勝てっこない、
そう思うと涙が頬を1粒、2粒と流れた

｢Aちゃん？！どうしたの？｣

｢ごめんなさい、何か目に入っちゃった
みたいで、…笑｣

｢そっか、びっくりしたあ、｣

｢っえ、？｣

｢あ、何でもない！笑 あ、そうだ連絡先いい？｣

｢はい、！｣

私は連絡先を交換し、先輩とばいばいを
交わしたあとすぐ眠りについた。

瑠衣からのLINEも無視しちゃったけど
まあいいよね、今は何もしたくなかった。


優斗先輩のせいで頭ぐちゃぐちゃだよ。

優斗先輩の言動全て期待してもいいですか_

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