奪い合い《赤司征十郎》

15.好きな人 ページ18

「大ちゃん…よかったの？行かせて」

「は？意味わかんねーよ」





ほんとはわかってるくせに。

わざとやる気無い振りして、Aに心配かけさせたでしょ？


まぁ、やる気ないのは本当だと思うけど…







「私たちって幼馴染じゃない？」

「…？だからなんだよ」

「……わかるんだよ、そういうの」







小さい時から、一緒にいたからわかること。








「…大ちゃん、昔からAが好きでしょ？」

「……あぁ」

「そういうお前はテツが好きだろ」

「…うん」

「お前いいじゃん、テツフリーなんだし」






なんて答えればいいのかわかんなかった






「俺ってあんま希望ねーよな。

昔っから自分だけが特別だと思ってたけどよ、ちげーな。」

「…大ちゃんはAにとって特別だと思うよ？」

「それは幼馴染としてだろ」







まぁ…確かに。


幼馴染って、1番恋愛に発展にしくいよね。
兄妹のように育ってきたもんね、









ふと外をみると、すでに暗くなりかけていた








「大ちゃ「赤司なら…赤司なら信用できる」







大ちゃんは外を見ていた






「…でもやっぱ、とられんのはいい気しねぇなー…」

「………大ちゃん！今日は私がご飯作るよ！」

「はぁ？俺を殺す気かよ!?」

「ちょっと！それ失礼じゃない？」

「ほんとのことだろ！」







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「なぁ、さつき」

「ん？」





教室を出て、廊下を歩いてる時だった







「俺が2人の仲を引き裂いたらどうする？」

「……どうもしないよ」







一瞬だけ、大ちゃんに目を向けた







「Aが泣かないなら、それでいい」

「へー」









きっと、大ちゃんはまだ諦めきれないんだろう。


すっごい昔から好きだったもんね、



私は知ってたよ？








赤司君とAのことを悪く言うつもりはないけど、


やっぱり…


幼馴染同士、Aと大ちゃんがくっついたらいいなって思う。





口に出して言えないけどね？

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