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聞く気持ち ページ6
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「久しぶり」
学校が休みでもないのにそうお互い言い合った。
１週間…それくらい経ったんじゃないかな
俺が避けられて１週間。
たった１週間だけど随分と長いものに感じた
週３、４で通ってるAのバイト先に行けばそこにAは居なくて休んでると言われた。
毎日来てた生徒会室にも来なくなって…
原因はなんとなく分かってた。
だから不安だった。
俺の部屋に案内して一緒にソファーに座れば、重い空気が流れて…それを割ろうと口を開けたら先にAの方から避けてごめんなさいと言われた
「ごめんなさい」
「…おれ、何かした？」
「いや…そうじゃないです…自分の気持ちがはっきりしなくて、そんな中で先輩に合わせる顔がなかったっていうか…どうしていいのか自分でもわからなくて」
「…まつもと？」
その名前を出すと黙ってしまったから、
「やっぱり、あの子になんか言われた？」
「あの子は、別に何も悪くないんです……なんか…元カレとか、はじめてで…初めての感情すぎて…」
そう、Aは思ってる事を少しづつ口にしてくれた。
松本としか付き合った事なくて、彼女がいる事が嫌なわけじゃなくて、でも複雑な気持ちで
嫌いになって別れたわけではなくて喧嘩っぽく別れたと、嫌いじゃないんだって気付いてしまったと…
俺は何を言ってあげたらいいのか一生懸命考えて…
出てきたのは口にもしたくない言葉だった
．
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作者名：suzu | 作成日時：2019年8月1日 19時
