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『……そうだったかもな。分かんないケド、確かに今、寂しさを感じてる。この事実だけでも十分だヨ。』

「何があったのか、なんて野暮な事は聞かないが、あまり無理をするのは良くないぞ。」

『はっ、元々追う側、追われる側だってのに、気にかけてくれるのか。因縁の相手だってのに。
……ありがとナ。』

「礼を言われるような事はしておらん。ただ、辛そうな人には手を差し伸べよ、という恩師からの教えを守っただけだ。」

『……そか。生真面目なんだナ。
……ありがとう、少しは楽になったヨ。じゃあな。』



さ、とヅラを抱えて屋根から飛び降りる。
軽い手で傘を持ち直し、歩みを再び始める。



行く宛てもなくふらつくのも悪くないな。何も考えずに町を見るのも案外楽しいもんだ。




気付けば、もう日が暮れようとしていた。


『やべ、もうンな時間か……。
……つっても、もう帰る場所もねーんだケドヨ。』



結局、どこにも行く宛てが無かったため、屯所前で傘をさしながら眠りについた。












『……ん、うぅ…。』


朝、か。朝は憂鬱だ。日が眩しく、肌が少し痛い。
……はずだったが、痛くない。
何故だ、と思い自身を見ると、白い毛布がかけられていた。



『…真選組(ここ)の奴らが…?
………………な訳無いか。』



どうしてこうも期待してしまうのか、あまりにも暖気な自分の思想に熟呆れる。



(もう遅いかもですが、何かあったら、連絡してくださいZ)




こんな手紙が挟まっていた事に気付きもしなかった。

















『さーて、シューショクサキ、探さないとなぁ。』


こういう時は、とりあえず万事屋に行くべきだ。



『で、とりあえず、新しいシューショクサキ、探してんだヨ。
ごめんネ神楽ちゃん。あそこではもう働かない事にした。』

「私はAが幸せならなんでも良いアル。」

「僕達皆そう思ってますよ。ところで、次の就職先は、どんな所にするんですか?」

『あー、実は丁度いいスカウト来てんだヨネ。実力派の集まりなんだケドサ。』

「んじゃ、そこで良いじゃねーか。」

『じゃ、そうしよっかな…いやでもなぁ…。
ま、良いや。』



そうして、玄関を出る時に尋ねられた。



「スカウトされた会社の名前は、なんつーんだ?」

『んー?春雨第七師団。』



一言告げて万事屋を出た。
そして屋根を伝って、とりあえず一旦、屯所前に帰った。
飛び降りた時に聞こえた「えぇぇえええぇえ!!?」なんて声は知らない。

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めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - こんにちは^ - ^もしかして、なんか薬とか盛られてるのかな?続き楽しみです! (6月26日 16時) (レス) @page15 id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - あ、すみません、正しくは12話、13話でした! (6月12日 17時) (レス) id: 5dbe0a5f3f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 初見です!終推しなので11話12話辺りで死にそうでした…。今後も更新頑張ってください! (6月12日 17時) (レス) @page14 id: 5dbe0a5f3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神舞 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年3月30日 13時

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