◇第二百章◇ ページ7
天人さんを連れた土方さんと山崎さんの後に続き、実験室へと辿り着いた。
土方「少しでも反抗しようとしたら斬るからな」
天人「ちょ、止めてくださいよ。そんな事するはずないじゃないですか」
何か仕掛けようとコッソリズボンのポケットに手を入れた事に気付いた土方さんは、殺気丸出しで刀に手をかける。
土方「山崎、手錠を外してやれ」
山崎「はい」
カチャッと手錠の鍵を開け、取ってやる。
天人「鬼警官どもが……。もう少し優しく扱ってくれよ」
土方「鬼の副長なんでね。暴れた奴は即座に瀕死状態にさせてるぞ」
普段は万事屋や沖田くんたちとくだらない事で喧嘩しているからついつい忘れてしまうけど、鬼の副長か。そうだよな、これでも真選組の中で二番目に偉い人だものな。
優しい近藤さんと違って厳しくないと拷問とかも出来ないよね。土方さんがそんな事してるなんて、何か想像出来ないな。
土方「まぁ、お前にはまだやってもらわなければならない事があるから身の安全は保証する。安心しろ」
天人「ほ、本当だろうな……」
土方「俺はそんなつまんねぇ嘘は吐かねぇよ。手ェ止まってんぞ」
一瞬たりとも休む時間を与えず、黙々と作業をさせる。さすがやり慣れてる人は違う。
銀時「俺らはもう用済みだな。行って良いか」
突然の銀時の言葉足らずの申し出に、土方さんと山崎さんは驚いた顔をする。
が、私には分かった。銀時の行きたい場所。あそこしか無い。
貴方「歌舞伎町に行くんだね」
銀時「あぁ」
答えを求め土方さんと山崎さんを見るが、断らせる気はゼロでしょ。そんな目されて駄目だなんて言えない。
土方「そんなにガキどもが心配か」
銀時「勿論だ。それに、他の奴らだってな」
お登勢さんやキャサリンさん、特にたまさんはカラクリだ。普通のウイルスならたまさんだけは安全だったかもしれない。けど、今回は異例過ぎる。
土方「分かった。行って来い」
待っていた答えを出され、それと同時にドアを勢い良く開けて外に出る。
貴方「ありがとうございます」
軽く一礼し、私は銀時の後に続く。
無事でいてよ、皆。
118人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鬼灯(プロフ) - 初めまして…!!続き楽しみにしてました、既に好きです!!!!シリーズ最初にリンクの貼ってあったヒカリ証明論も聴かせて頂きました…滅茶苦茶に歌い方も好みでした((((これからも応援してます!! (2021年9月5日 18時) (レス) id: 9ea7ca46b0 (このIDを非表示/違反報告)
またまた - 初めまして!最高でございます、はい、、大好きです!!!!!これからも応援しておりまする!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい!続き凄く楽しみにしてました。 (2021年6月19日 6時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2020年6月27日 8時