◇第二百五章◇ ページ12
神楽「万が一たまがウイルスに感染した場合、どうなるアルか?」
神楽ちゃんのその問いかけに反応し、銀時の懐に仕舞われていたトランシーバーが起動した。
源外『たまを含めたカラクリが感染すれば、暴走して敵も味方も区別出来なくなり暴れ回るようだ。俺の作ったカラクリにもそんな事が起こった』
新八「源外さん!」
源外『何とか起動停止は出来たが、再起動すればきっとまた暴れ回る。今のところ事例は無いが、恐らく暴れ回ったカラクリは内部で副作用が起き壊れるだろうな』
つまり、この件に関して人もカラクリも辿り着く結果は同じわけだ。暴走し、そして力尽きて死んでいく。感染したら最後だ。とんだ運任せの事件だな。
銀時「結局、此処まで来たのもお前らの安全を確認するためだけになっちまったわけだ」
神楽「喜べヨ」
銀時「喜んでる喜んでる」
神楽「絶対思ってないネ」
元々そのつもりで来たのだから目的は達成出来たのだが、一石二鳥とは思ったようにいかないものだ。まぁ、最悪は間逃れたから良しとしようかな。いや、まだ避けられては無いのか。
たま『今起動停止しても意味が無いということでしょうか』
源外『どうだろうな。まだ試した事は無いが、感染する確率は下がるかもしれないな』
たま『了解しました』
新八「了解しましたって、まさかたまさん……」
たま『大丈夫です。一時停止なので、休憩する時と同じです。人間で言う睡眠のようなものです』
なるほど、起動停止させればウイルスの入り込める隙間が無くなるわけだ。一種のコンピューターウイルスだものな。それでも、得体の知れない力を持っている事に変わりはない。普通の知識は到底意味をなさないだろう。
たま『事が済んだら再度電源を入れて下さい。それまで私は睡眠状態に移行します』
お登勢「たま……。すまないねぇ」
たま『皆さんを傷付けたくないだけです。お役に立てず申し訳ありません』
銀時「謝んな。正直、万が一お前が敵にでもなったらと思うとゾッとするしな」
ただのカラクリ家政婦ではないだろうと思ってたけど、もしかして戦闘も出来るのかな。だとしたら、たまさんの力があれば被害ももっと抑えることが出来たかもしれない。
そんな事言ったところで、身内が感染するっていう一番最悪な事態が起こりうるこの状況で、そんな危険な真似出来やしないけど。
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鬼灯(プロフ) - 初めまして…!!続き楽しみにしてました、既に好きです!!!!シリーズ最初にリンクの貼ってあったヒカリ証明論も聴かせて頂きました…滅茶苦茶に歌い方も好みでした((((これからも応援してます!! (2021年9月5日 18時) (レス) id: 9ea7ca46b0 (このIDを非表示/違反報告)
またまた - 初めまして!最高でございます、はい、、大好きです!!!!!これからも応援しておりまする!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい!続き凄く楽しみにしてました。 (2021年6月19日 6時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2020年6月27日 8時