【銀魂】俺の嫁は超ド級のS女5【坂田銀時】

◇第二百四章◇ ページ11

貴方｢でも、まだ感染した人ほとんどいないみたいで少し安心しました｣


新八｢え……。話に付いて行けてないのって僕だけですか……｣


神楽｢大丈夫ネ。私も分かんないヨ｣


頭の上に疑問符を乗せる二人、いや三人と一機だったが、お登勢さんだけは理解出来たらしい。


お登勢｢で、そのウイルスとやらの効果を詳しく教えてもらえるかい｣


さすがだ。焦ること無くこの嘘みたいな状況に順応してしまった。


貴方｢時間が無いので要点だけ掻い摘んで説明します｣


吉原で今起きてる事件、ウイルスの元になった薬の詳細、そして何よりそのウイルスの強力さ。


貴方｢今はまだ歌舞伎町まであまり蔓延してないみたいですけど、残りの一時間ほどで何人の被害者が出るのか……｣


新八｢それで今ワクチンを作ってるってわけですね｣


銀時｢お、やっと追い付いたか。やるじゃねぇか新一｣


新八｢新八です。古いですそのネタ。というか正直付いていけてませんよ。でも受け入れるしかないじゃないですか｣


まだ動揺はしているが、それでも何とか理解を追い付かせようと必死らしい。恐らく八割がた、それ以上に理解してない気もするけど時間が無いのでそこは頑張ってね。


たま『カラクリにも作用するんですね。その事についてなのですが、一つお伺いしても宜しいでしょうか』


銀時｢何だ？｣


たま『確かに私には人の持つ心のような物は存在しております。ただ、欲というものが私には存在しません』


言われて気付いた。そういえば源外さんからその事については詳しく聞いていなかったな。


そうだよ、たまさんを含め、カラクリに欲なんてものは存在し得ない。強いて言えば掃除をしたいという欲求だけ、それもたまさんの場合のみ適用されるもの。普通のカラクリには心なんてものも無いのだから。

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