泣き顔（宮地side） ページ28
木村 「宮地ー・・お前昨日ちゃんと寝たか？顔色わりぃぞ？」
部活と受験の両立は想像以上に大変だ。
これからの事も考えて少しばかり昨日の夜は無理をした。
宮地 「あー・・次の授業あんま関係ねーから保健室行って寝てくるわ」
ふらふらと保健室へ向かった俺・・
宮地 「失礼しますー・・先生ちょっと寝かせて下さい」
がらりと開けた戸の向こう側で・・
ベッドの隅っこに座った高月の姿を見つけた。
宮地 「おー・・高月もサボりかぁ？」
そう声をかけるとビクリと肩を揺らしただけで振り返る事はなかった。
宮地 「おい高月・・聞いてんのか！？」
あまりに無視を決め込んだこいつに腹が立った俺は思わず自分へと振り向かせた。
宮地 「ど・・した？」
いつも少し勝気な大きな瞳から幾重にも流れ落ちてくる涙・・
you 「み・・やじ先輩・・」
小さな声で俺をそう呼んだ高月を見たら・・
どうにかしてやりたくなって思わず抱きしめた。
宮地 「大丈夫・・何があった？」
高月の手には何かしっかりと握られている・・
宮地 「これか？・・これがどうかしたのか？」
you 「これ・・無くしたと思っていたタオルで・・今日朝来たら戻ってきていて・・
でも・・開けてみたら何かが付いて汚れていて・・私怖くなって・・」
話しをしているうちにカタカタと震え始めた高月・・
それ以上何を聞いても何も話してはくれなかった。
宮地 「とにかく少しここで横になれ。俺が傍にいれば安心だろ？」
そういうと小さく頷いた高月は・・
you 「・・迷惑かけてすみません」
そう何度も俺に謝っていたが・・
そのうち泣き疲れたのか眠りに就いた。
宮地 「さて・・どうすっか」
このまま俺が傍にいてやってもいいけどな・・
宮地 「仕方がねー・・あいつを呼ぶか・・」
ちょうど１限目が終わった所で俺は１年棟を目指した。
宮地 「緑間いるかぁー？」
俺の登場に驚いた表情を浮かべた緑間・・
高尾 「あれ？宮地さんどうしたんすか？」
宮地 「高月の事でちょっとな・・あいつ最近何か変わった事でもあったか？」
そう尋ねた俺をじっと見た緑間は・・
緑間 「何かあったんですか？今から保健室へ行こうと思っていたのですが」
珍しく不安そうな顔を俺に見せた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 329人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
asako(プロフ) - みにみにさん» みにみにさん、コメありがとうございます（*^_^*）心に少しでもぐっとくる作品に仕上がっているのならとても嬉しいです。現在まだ少しですが続編公開しました。これからも宜しくお願いします！ (2015年4月22日 17時) (
レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
みにみに(プロフ) - 今、２の最後「恋をするということ」まで読んだところです。読んでいる私自身の胸が苦しくなってます。自分の名前に置き換えると辛いわ〜。でも緑間君好きなんで、続きを楽しみにしてます。 (2015年4月22日 17時) (レス) id: 1a82d998ad (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - Aiminさん» Aiminさんコメありがとうございます（*^_^*）はい・・現在続編作成中です。続編までの間が開いてしまってすみません。なるべく早く公開出来るよう頑張ります！もう少しだけお待ち頂けると嬉しいです。これからも宜しくお願いします。 (2015年4月4日 7時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - 林檎さん» 林檎さん、コメありがとうございます（*^_^*）これからも宜しくお願いします！ (2015年4月4日 7時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
Aimin(プロフ) - asakoさん、急かすようで申し訳無いですが、今この作品が1番好きなので、待ちきれません(>_<) 更新頑張ってください！ (2015年4月4日 0時) (レス) id: c2b307ce2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：asako
| 作成日時：2015年1月28日 17時
