恋をするということ２【緑間真太郎】

絡まる髪 ページ25

町前 「離れると痛いからこのまま少し我慢してね」





you 「うん・・」





一生懸命髪を髪をほどこうとしている町前君・・





町前 「ごめん・・俺不器用で・・なにやってんだろう。ちょっとじっとしてて？
んー・・後少しなんだけど・・上手く取れないんだよ」





悪戦苦闘中・・





こんな時はこれが一番・・





you 「まだ沢山絡まってる？」





町前 「いや・・あと数本だと・・「えいっ！」」





ブチッと髪を引きちぎった私・・





町前 「ああーっ！？痛くない？大丈夫！？」





町前君の袖のボタンには私の髪がまだ絡まっていた。





you 「私は平気だよ。それよりボタンに髪が「大丈夫！後で俺が取っておくから」」





絡まっていた髪を取り除こうとしたらすっと腕を引いた町前君。





町前 「それより時間平気？随分時間かかっちゃったけど・・」





時間・・？





you 「あーっ！そうだ・・なるべく早く来いって言われてたんだ」





心配・・してるかも・・





町前 「早く行った方が良いよ？今日は重ね重ね本当にごめんね。また明日、高月さん」





you 「こちらこそ。また明日町前君！」





町前君に見送られ私は体育館を目指した。





そっと上へと上がるとすでに練習は熱を帯びていた。





緑間君の練習をしている姿を見るのは好きだ・・





あの姿を見ていると私も頑張らなきゃって気持ちになるんだよね。





高尾 「おーっ！高月来たじゃん！真ちゃん・・ほら来たぜ高月」





私に気付いた高尾君が手を振ってくれた。





緑間 「ああ・・」





チラリと私を見たその視線・・





『遅いっ！』・・と言われた様ですよ・・





宮地 「おっ！高月ー久しぶりだなぁ。なんだ・・また緑間と一戦交えに来たか？」





you 「宮地先輩っ！しーっ！・・練習・・練習してください」





注目が一気に自分に来て恥ずかしいっての・・





宮地 「はいはい・・(笑)さてと・・高月に言われた事だし練習すっかな」





その時・・





you 「あれ？・・町前君？」





体育館の入り口に町前君の姿を見た気がした・・





窓へ行って確認してみたけど・・





you 「いない・・気のせいか」





誰もいなくてちょっと拍子抜け。





元の場所へ戻ると・・





you 「皆さっきとは別人だね・・」





練習が再開され皆真剣モードへ・・





その姿を眺めているとあっという間に時が流れていた。

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