恋をするということ２【緑間真太郎】

地獄耳 ページ13

あと数日で夏休みも終わるという残念な日に・・





you 「あー・・もっと残念な事が起こった」





怜と待ち合わせをし・・





例の眼力王が待つと言われる場所へ行くと・・





翔 「よっす！Aちゃーん」





チャラ男も一緒に立っていた。





さらに解せない事が・・





ﾓﾌﾞ女子 「あの２人背が高くて結構良くない？」





などと言われている事だ。





『結構良くない？』・・そう思うのならお前たちが連れて行け。





特にチャラ男をだ！





翔 「褒めてくれてありがとー！でも今日は無理なんだぁ。また今度会ったら遊んでね」





その言葉に・・





ﾓﾌﾞ女子 「えーっ！？絶対ねぇー・・(笑)」





そう言いながら手を振って何処かへ消えた・・





・・扱いになれている





どちらも・・その位私にも分かる。





孝臣 「あっ・・あのさ・・これあんたのバッグだろ？」





そんな事を考えていた私の隣では・・





緊張しているのか顔が真っ赤の眼力王と・・





怜 「・・わざわざすみません」





携帯の番号の一件から完全に警戒心を１００倍にした怜のやり取りがあった。





それを見て私は思う・・





眼力王は悪い奴ではなさそうだ・・





・・という事は





you 「付かぬ事をお聞きしますが・・
眼・・孝臣さんが怜から携帯の番号を聞き出した方法って「あー・・俺がそうしろって言った」」





やっぱり！





you 「納得です・・」





そんな事を思いつく様な人には見えない・・





どちらかというと・・





『自分・・不器用ですから』・・とか言いそうな感じだ。





この時・・





私は大地の言葉を思い出していた。





まずは見た目・・





眼力王は怜の容姿とあの雰囲気に一気に惹かれたんだ・・





翔 「って事で・・忘れ物も渡した事だし・・これから４人でカラオケ行こうぜ！」





いえ・・帰ります。





怜 「Aはカラオケ苦手だから・・」





なんとか帰る方向へ持って行こうとしてる怜と私・・





孝臣 「じゃっ・・じゃあ・・新しく出来た○○へ行かねーか？
フリースローゲームとか色々あるみてーだし・・」





そこ行ってみたかったんだよねぇ・・





怜 「そこってAが行ってみたいって言ってた所？」





こそっと私の耳元でそう行った怜の言葉を・・





翔 「なに？そこ行きたかったわけ！？じゃあ決まり！」





地獄耳か・・心底そう思った。

予感→←忘れ物

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す