Love D-Rive【Kaz・N】 (ページ7)

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7台目ページ7

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「A、こっち」

二宮さんもカッコいいけど相葉さんはまた違う素敵さだなーなんてぼんやり考えていたら

ぐっと引かれる腕。

二宮さんが勝手知ったるって様子で奥のちょっと仕切られた場所のテーブルに案内してくれて

「ここならお店がオープンしても勉強しやすいから」

そういってにっこり笑った。

ちょっと大きめの木のテーブル

椅子もしっかりした作りなのに堅くなくて居心地がいい。

持ってきたリュックの中から問題集を出した。

「うんと、まず数学からいい？」

わかんない問題に付けておいた付箋を探して

テーブルに広げて二宮さんの方にむける。

「……あー、A、こっち座って」

二宮さんが自分の隣の席をとんとんって指す

「向かい合わせだと教えにくいから」

そっかと思って二宮さんの隣に座った。

助手席とは違う近さ

肩が触れ合いそうで隣の二宮さんの体温をかすかに感じてしまう。

付き合ってるっていっても私はこの距離にどぎまぎしてしまう。

「これはさー」

二宮さんが右手でノートに書いて説明してくれる

「………ってなるわけよ」

「あーわかった。こっちの数式使うんだ」

そうそうって笑ってくれる二宮さん。

「んじゃ次これやってみ」

パラパラってめくっていた問題集から似たような問題を出される。

ノートに式を書いていたら

「おまたせー」

美味しそうな香りと明るい声が聞こえた。

顔をあげたら相葉さんがおっきなプレートを2枚持ってて

コトン

テーブルの上においてくれる

白いちょっと無骨なお皿がこのお店にぴったりで

お皿の上には温かい野菜、卵、ソーセージがこれでもかって美味しそうに乗っていた。

「相葉さん、俺コーヒーだけどAは飲めないから紅茶にしてやって」

了解ーっていいながらまたキッチンへ戻る相葉さん。

「また、アイツえらい盛ってきたな」

クスクス笑う二宮さん

美味しそうなお皿は他にもあって

こんがりキツネ色の少し厚めのトーストやイングリッシュマフィンが温められたお皿にこんもり乗っていた。

カトラリーの入っているカゴからお箸やフォークを出す

「二宮さん、どっちがいいですか？」

「箸にするわ。」

シックな箸袋に入ったそれを渡す。

「Aちゃん、いっぱい食べてね」

はいってティーポットとカップを私の前においてくれて

二宮さんの前にはコーヒーがたっぷり入ったマグが置かれた。

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