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ー Side A ー
それから月日は流れた。
マネージャーはいつものように私を迎えに来て、いつものように私を家まで送る。
友達と遊ぶときは誰と遊ぶのか必須。
去年新しくなったマネージャーはちょっと真面目すぎるんだ。
それくらい大切に育ててくれてると思えば仕方ないのかなぁ。
マネ「着いたよ」
『あ、はい』
今日は20歳の頃からやらせてもらっているラジオ番組の収録。
ラジオ局に入ってぼけーっとしながらマネージャーについて歩くと、前の方で賑やかな声が聞こえてつい見てしまう。
後ろ姿でもわかるくらいキラキラした集団。
…いいなぁ、楽しそう。
スタッフ「あっ、Aちゃんおはよう!」
ぼーっと眺めながら歩いていると、見ていた前の方からやってきたのはここのスタッフさん。
『おはようございます!今日もよろしくお願いします』
私の番組を担当してくださっている方で、とてもおもしろいからいつも助けてもらっている。
「A?」
『え?』
挨拶を交わしていると、
昔から聞いていた声が耳に入った。
『あっ、』
ろんちゃんだ。
…あの賑やかな集団はすとぷりさんだった。
『ん?でもなんで?』
スタッフ「あれ、もしかして仲良しですか?」
『あ、いや、まぁ』
スタッフ「すとぷりさんは4月からレギュラーでやっていただいてるんだよ。あれ、そういう話したよね?」
『...、あは』
スタッフ「まぁ仕方ないっかぁ〜、ってならないよ?可愛いからって!」
ごめんなさい、スタッフさん。
完全に聞いていませんでした。
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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月18日 19時