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ー Side ころん ー
A
[ ろんちゃーん。そろそろ会いたい〜 ]
[ ろんちゃん不足だああ ]
[ 近々家押し掛けるからね!!? ]
Aは何でも素直。
Aにとって僕は気の休まるところらしい。
何も考えずに過ごせる安らぎの場。
...必要とされてるのはまぁ嬉しい。
ころん
[ そんなこと言ってる暇あるなら仕事しろ ]
A
[ ひどい!!最近会ってないんだから構ってよ! ]
それはAが忙しいのが悪い。
付き合いたい女性芸能人ランキング1位。
10代がなりたい顔ランキング1位。
男女問わず人気のAは引っ張りだこ。
昔からそう。
昔から男女問わず人気だった。
それなのにいつも僕と絡むから、付き合ってるんじゃないかとクラス内で話題になったこともある。
その度に嬉しい気持ちもあり、虚しくもなる。
『ないよ!ろんちゃんは幼馴染だから!』
芸能人という身分もあるから、そんなの噂されたくなかったんだろうし、まず付き合ってないからそう答えるのは当たり前。
でも、悲しかった。
幼馴染という枠を早急にやめたかった。
ころん「何でAは僕としか絡まないの?」
聞いたことがある。
ほかのみんなはAと絡みたいと思ってるのに。
『芸能人だからとか、少し有名だから友達になっておきたい、みたいに思っちゃうんだよね。天狗になりすぎてるだけかもだけどさ。...それに、ろんちゃんといた方が無限大に楽しいよ』
キラッキラに眩しい笑顔で僕に言った。
...さらに好きになった。
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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月18日 19時