8 普通でしょ? ページ9
教室_黄瀬side
貴「な、なに。テツって見えちゃいけない存在なの?」
あれ?Aっち勘違いしてる?
桃「もー!きーちゃん言い方!」
黄「あー!そういう意味じゃなくて!」
だんだん顔が青くなっていくAっち。
なんか面白いっすね。
青「テツは影が薄いからあんまりこいつに気づくやつがいねーんだよ。」
黒「青峰くん。もっとオブラートに包んで欲しいです。」
貴「影が…薄い?」
黄「そうそう!そういう意味なんすよ!」
ね?って笑えばAっちは安心したように笑う。
可愛いなって思うのは男だから普通でしょ?
貴「でも、いくら影が薄くても分かるよ。だって人が居るんだよ、普通でしょ?」
たしかにAっちは最初から黒子っちの存在に気づいてたし、驚きもしてなかったな。
それから2時間目の始まるチャイムが鳴ってそれぞれの席についた。
なんか後ろにlunaがいるって思ったら緊張するな。
ていうか今更だけどこれってかなり凄いことっすよね!
あのlunaっすよ!
大好きな人が今俺の近くにいるなんて!
桃「きーちゃん、顔にやけてるよ。」
隣の席の桃っちに引かれた顔をされても浮かれた気持ちはおさえられない。
それから休み時間は8人で話したりふざけあって、Aっちはよく笑う子だってことが分かった。
黄「楽しそうでよかったっす。」
そう呟けばAっちが振り向く。
黄「え!聞こえてたっすか?」
貴「うん。私耳いいんだ!」
そう言ってまた笑う。
俺も笑い返せば
「ありがとね」って。
ずるいっすよ、それ。
5時間目
黄「桃っち。」
隣の席の桃っちに小声で話しかける。
桃「なに?」
黄「Aっちは?」
後ろの席にいるはずのAっちは昼休みに教室を出てってから帰ってきてない。
桃「分かんない。サボり…かな?」
青「まさか、青峰っちじゃあるまいし。」
先「また青峰はサボりか…。月野もいないのか?まったくあいつらは。」
先生も大変っすね。
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作成日時:2017年3月28日 19時