2 帝光中 ページ3
現在_貴方side
帝光中の可愛らしい制服に包まれて気分は最高。
1年ぶりの学校は少し緊張するけど…
貴「きっと大丈夫。なんとかなるよ!」
もう口癖になったこの言葉を自分に言い聞かせる。
職員室の扉を開くと今は授業中なのか先生はほとんどいない。
貴「失礼します。今日から転校してきました、月野Aです。」
先「あ、やっと来たな〜!」
そう言って私に近づいてくる先生は
高身長 整った顔 人懐っこそうな笑顔 清潔感のある短髪 パリッとかっこよく着こなしたスーツ
おまけにふわっと香る香水
ハ…ハイスペックじゃないですか
先「遅刻だぞ、月野。」
貴「すいません。寝坊しました。」
先「正直すぎて逆に清々しいよ。」
貴「わぁ!ありがとうございます。」
先「褒めてねぇよ!つか早く教室行くぞ!」
笑いながら私に軽くデコピンした先生はそのまま歩きはじめた。
走って先生に追いつき隣を歩く。
貴「ハイスペック先生は私の入るクラスの担任なんですか?」
あくびをしながら質問をする。
昨日寝るのが遅かったからとにかく眠たい。
先「あぁ。お前が入るのは2年A組。俺のクラスだ。てかなんだよ、ハイスペック先生って!」
あきれた顔で私を見る先生。
貴「ハイスペックとはスペックが高い有能な人間のことです。」
あくびででてきた涙を拭いながら答える。
先「褒め言葉として受け取っとくよ。…眠そうだな。大変なんだな『クイーン』は。」
まさかここでそれをぶっ込んでくるとは。
貴「ま〜、昨日遅くまでレコーディングが長引いちゃって。」
先「お前さ、普通に転校してきてるけどバレていいやつなのか?」
貴「私がクイーンってことがですか?別にいいですよ。クイーンとか言われたって私は所詮ただ動画を投稿している一般人です。」
先「一般人だぁ?Roiはもう地上波にも進出してるし、お前ら顔出しだってしてんだろ?もう芸能人みたいなもんじゃないの?」
ハイスペック先生の言葉に息が詰まる。
芸能人か。
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作成日時:2017年3月28日 19時