142話「今日はポロッと話してしまいますね…」 ページ45
やっと話せたと思ったらまた話が途切れてしまいソワソワしてしまう。何か、なにか話題…
「…そういえば」
話題を求めていると官兵衛様が話を振ってくれそうな流れに。頑張って官兵衛様！
「卿は何が好きなのかね」
「何が…ですか？」
「あぁ、人それぞれ何か好きなものがあるだろう？それを聞きたい」
真剣な表情で聞くものだから何かあったのかな？と思ってしまう。私が何か…してたら好きなの聞いてこないですね
「私が好きなのは…そうですね、落ち着いた空間が好きです…」
「…以外だ。真逆の戦場を好むかと思っていた」
「ふふ、やっぱりですか。以前【お前は混沌とした戦場が似合う女よ】…なんて言われちゃいまして」
勿論戦中になんですが、と付け足して茶室から見える外を見る。空は青が一面に広がり、雲ひとつない晴天の状態だった
「…卿はなぜ戦う？落ち着いた場所が好きだと言うなら、何故わざわざ戦火へ飛び込む。卿ならば落ち着いた、平和な暮らしが出来そうなものを」
「私もやらなくてはならない事がありまして、大切な方達の為にも」
「…家族か、仲間か？それとも……恋仲にあたるものか」
少し悲しげにそう聞いてくる官兵衛様。そういえば官兵衛様ってご家族はいらっしゃったんでしたっけ…歴史人物のこと全然思い出せない…
「その選択肢からしたら仲間…ですかね。家族と言うには私が役不足でしょうし、恋仲は絶対違いますし。複数ですから」
「そ、そうか…すまない、変なことを聞いた」
「大丈夫ですよ」
官兵衛様との話もまた途絶え、茶室が静まり返った。官兵衛様もこの空気が辛くなってきたのか、中指を親指で弄っている
「…思い出した」
「？」
何かいいことを思い出したらしい官兵衛様は立ち上がると私に手を差し伸べてきた
「…えっと？」
「立ちたまえ。いいものを見せよう」
「は、はい！」
官兵衛様の手を取り立ち上がる。すると官兵衛様はそのまま外へ出て何処にあったのか二人分の草履のひとつを履いて庭へ。私も草履を履いて繋がれた手を気にしつつ隣を歩く
「あ、あの…」
「なんだ」
「…この手って何時まで…」
「迷いやすい故目的地に着くまでだ…嫌か」
「い、いえ！嫌とかじゃなくて…気になっただけです！はい！」
「そうか、ならばこのまま向かうぞ」
「はい…」
男性と手を繋いで歩く事が父親以来初めてで、顔に熱が集まっているのが分かった。やっぱり恥ずかしい…
143話「恋とは厳しく、難しい…」→←141話「私はうろ覚えです！」
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エンゼルチキンロールβ - 作品読ませて頂いてます！忍びーズと偶に出てくる作者様が可愛いです！笑 (2021年12月12日 23時) (
レス) @page23 id: 82f6fb7af8 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 麗宵さん» コメント有難うございます。一つ一つの話の残りの文字数の都合上一文字足していきますと話を少し変更するという事になるかと思われますので、次の更新からとなってしまうかもしれません。完全にリクエストにお答え出来ず申し訳ございません (2018年5月26日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
麗宵 - ちょっと官兵衛さんの口調が戦国BASARAの松永久秀と似ていたから一瞬どっちかわからなくなったので、できればだれが喋っているのか一文字だけでもいいのでつけてくださると有りがたいです。 (2018年5月25日 23時) (レス) id: 92d855c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - とある村の1村人さん» そんなに待たせません！なるべく早く更新致します(*^^*)頑張りますのでこれからも宜しくお願い致しますm(*_ _)m (2018年3月20日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
とある村の1村人 - ご返事ありがとうございます！もう100年でも200年でも何年でも待ちます！(((( 無理せず頑張ってください！！ (2018年3月20日 23時) (レス) id: ba5cd57d32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルフ・シャープナー | 作者ホームページ：http:
作成日時：2017年11月2日 22時
