139話「黒田官兵衛さん、史実ではちゃんと婚約してらっしゃるのに…」 ページ42
「＿＿＿＿ま、皆まだこれからっちゅう訳じゃな！」
(何だか4人の結婚事情聞いちゃった、どうしよう私これどうやって回避したらいいの)
と頭を悩ませる。黒田官兵衛様は早く結婚して幸せになって下さい
「んで、Aはこの4人の誰かと婚約せんか」
「…え？」
気まずかった空気にピシッと音が立った気がした。そして＿＿
「｢秀吉様ぁぁぁぁああ！｣」
「き、清正様!?石田三成様!?」
隣の部屋から清正様が、廊下からは石田三成様が駆け込んできて豊臣秀吉様に土下座するお二人。福島正則様も居るが呆然としていらっしゃる
「どうか！どうかその話は止めてください！」
「俺がこの人に嫁いでもらうなんて考えただけで恥ずかしいいや嬉しいんだけどもいや今は＿＿＿＿」
「結局何が言いたいんじゃ二人は。Aじゃ不満か？」
「｢滅相も無い！｣」
「……」
二人の返事に顔に熱が集まるのがわかる。私結婚しますって言ってないのに……
「……修羅場か」
「おぉ！官兵衛にも話を＿＿」
「秀吉様！この件は俺と三成でお願いします!!」
「お、おう？」
「私の意思は尊重されないのでしょうかっ!!」
もう嫌だと顔を抑える。熱が引いてくれない。人生で初めてこんなに熱を出したかもしれない
待って私死んでるから人生云々じゃないですね。死後？
「…卿も苦労する。安心しろ、私は月に一度は婚約の話が来ているが全て断っている」
「何で!?早く婚約して身を固めましょうよ…」
「確かに、子孫を残す事は大事だが…私も一人の人間。限界まで想い人を狙いたい」
「…え」
想い人居たんですか、まさか結婚予定のあの女性!?と期待の眼差しを向ける。早く身を固めて私に赤ちゃん見せて下さい黒田官兵衛様！
「……A。ここに居ては何時本格的に巻き込まれるか分からん。逃げるぞ」
「はい。福島正則様も行きましょう」
「う、うっす！」
地味に蚊帳の外だった私達はそろりそろりと豊臣秀吉様のお部屋を退出し、各々のお部屋へ戻った。私は黒田官兵衛様がお話があるからと共に黒田官兵衛様の自室へ
「…さて、卿に話したいことというのは、策での提案をしてもらいたいからだ」
「わ、私がですか？」
「彼の上杉謙信に助言をし戦を勝利に導いたのだ。確実な策でなくともこの軍の勝利に役立つ策を持ってきてくれるだろうと思ったのだ」
買い被りすぎじゃ…。と言いたかったけど、黒田官兵衛様の視線がそれを許さなかったので縮こまりながら戦う予定の地形だとかを確認した
140話「さすが軍師…」→←138話「こ、婚約の事は触れずにっ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エンゼルチキンロールβ - 作品読ませて頂いてます！忍びーズと偶に出てくる作者様が可愛いです！笑 (2021年12月12日 23時) (
レス) @page23 id: 82f6fb7af8 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 麗宵さん» コメント有難うございます。一つ一つの話の残りの文字数の都合上一文字足していきますと話を少し変更するという事になるかと思われますので、次の更新からとなってしまうかもしれません。完全にリクエストにお答え出来ず申し訳ございません (2018年5月26日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
麗宵 - ちょっと官兵衛さんの口調が戦国BASARAの松永久秀と似ていたから一瞬どっちかわからなくなったので、できればだれが喋っているのか一文字だけでもいいのでつけてくださると有りがたいです。 (2018年5月25日 23時) (レス) id: 92d855c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - とある村の1村人さん» そんなに待たせません！なるべく早く更新致します(*^^*)頑張りますのでこれからも宜しくお願い致しますm(*_ _)m (2018年3月20日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
とある村の1村人 - ご返事ありがとうございます！もう100年でも200年でも何年でも待ちます！(((( 無理せず頑張ってください！！ (2018年3月20日 23時) (レス) id: ba5cd57d32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エルフ・シャープナー | 作者ホームページ：http:
作成日時：2017年11月2日 22時
