トリップしたのはいいですが皆さん、キャラが違いません？【戦国無双】

61話「激痛に耐えれる方は凄い方です」 ページ12

《稲姫たちの所へ》

「左近！大丈夫ですか！」

「ここに来る途中影武者倒しときましたよ、楽だったでしょう？」

「ええ、随分、後は…目の前にいる方を倒すのみ」

「貴方が父上を…相当お強いのでしょうね」

「稲姫様ですね？お会いしたいと思っていました」

「…こりゃ俺がいたら場違いみたいだ、徳川軍の追撃をしてきますかね」

左近がその場から離れ、残るは私と稲姫様のみ

「話は伺いました、貴方が…あのA様ですね？」

「知って頂いていて光栄です、光栄ついでに引いてくれませんでしょうか」

「私は父上の仇を取ります！」

殺 してないんですけど、取り敢えず稲姫様を撤退させてねば

「はっ！」

弓矢で攻撃されるが素早く移動して隙を突いていく、段々怯んできていますね

「ハァッ、ハァッ…負ける訳には…」

「安心して退却してください稲姫様、本多忠勝様も今頃戦線離脱しています」

「父上は…生きているのですか!?」

「気絶で済ませましたから」

「…今は撤退いたします…御免！」

〈稲姫退却！〉

「後は服部様…ﾊｧ、憂鬱です」

葦毛鞍に乗って武田さんの近くにいる服部様の元へ走った

《服部半蔵の元へ》

「A…また…敵なのか…」

「これが乱世…本多忠勝様が言っていました」

「退却しただけなのだろう…ありがとう…」

「礼を言われる程の事はしてません、自分がしたい事をした迄です」

「そうか…だが影は倒せ…確実に殺 せ…」

鎖鎌で攻撃してきた服部様、それを躱して隙を窺う

「…なぜ…敵なのだ…!!」

辛そうな顔で、そう言う服部様、私も辛い

「服部様引いてください！お願いです！」

「影の任は…武田信玄を討つ事…それを邪魔するAも…！」

「ッッ!?」

鎖が足に絡まる、これは危険です！

「はっ！」

「きゃぁっ！」

宙に飛ばされ隙だらけに、これは駄目ですね…無理はするなと言われたのに、馬鹿です

「…御免」

「ゔぅ…」ﾊﾞﾀｯ

鎌の切れる方ではない方で攻撃され、打撃を受ける、痛い…

「…影は…お前を倒さねばならない…だが影には無理だ…お前だけは無理なんだ…」

そう言って震える服部様、不思議です、服部様の瞳から水が溢れているように見えます

「だからA…影の仲間となれ…寝返るのだ…」

「そんなこと…出来るわけ…」ｽﾞｷｯ

痛みで意識が遠のく、瞼を閉じる瞬間見えた服部様の驚いた顔、それと同時に聞こえた誰かの声…敵…味方？それも分からぬまま私は瞼を閉じた

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